「SPリベラメンテ」プロトタイプを聴く(その3)

 いきなりバスドラムがドン!ときた。Mさん驚いて10センチほど飛び上がった!まるでマンガみたい。自分のシステムで自分のCDをかけて、飛び上がるほど驚くとは。
 ケーブルをSPリベラメンテに替えたとたん、それまで液晶テレビ付近で小さくまとまっていたオーケストラ部員が、ぞろぞろとテレビから出てくるではないか。なんだなんだ、これはいったい何事か!?

 「これは予想以上ですね!」隣で秋葉社長の声がする。

 この音の広がりようはどうだ!?部屋中に音が充満している。バイオリンがユニゾンで弾いて、はっきり分離しつつも一斉に出てくるこの感じは、インフラノイズの製品ならでは。
 Mさん、嬉々としてP−0にCDを入れ替える。今までとどこが違うかなんて、比べるべくもない。まったく違うのだから。一分ほどかけるたびに次々とCDを交換している。



Video streaming by Ustream


 わたしも興奮して同じ曲のビフォー&アフターを録れなかった。申し訳ない。

 最後に、Mさんの試聴の感想をご紹介します。


秋葉社長様

素晴らしいスピーカーケーブルを試聴させていただきありがとうございます。
取り急ぎ印象を送らせていただきます。
最初に、おことわりですが、当方はモノラルパワーアンプをブリッジ接続で、使用しているため、標準のスピーカーケーブルでは接続が難しく、アンプ側で安価なケール30cm程を継ぎ足しました。そのため、本来のリベラメンテの実力の半分程度しか発揮出来ていないかもしれません。

結論から申し上げますと、変化の方向は期待通り、その度合いは予想を遥かに超えました。スピーカーケーブルの影響力はインターコネクトケーブルの数倍と言えるのかもしれません。

先ず第一印象ですが、音を出した瞬間に音場がスピーカーの外側まで広がり、奥行きも深くなった気がしました。奥行きと言っても、奥に深くなったのではなく手前の方向に広がったために、音に包まれるような気持良さを感じました。音場が広がったのですが、茫漠と広くなったのではなく、はっきりと一定の範囲内に密度濃く展開する印象です。

更に聞いていると、音像はピントが合って、はっきりした力強い音になりました。
ハイビジョンのようにエッジがくっきりしたものではなく、照明の的確な映画映像のような実体感の強いものと例えたいです。レンズの絞りを絞ったようにピントの深度が深くなりました。したがって背景の音を、ぼかしたり、色を薄くすることで遠近感を出すというよりは、物理的に後方に像を結ぶことによって位置を示しているようです。

リベラメンテ特有の美しい響きも、更に明瞭になりました。それもリズムを曖昧にしてしまうような人工的な長いものではなく、本来の録音されたものが、自然にほんのり薄化粧をして美しく出て来たようです。
低音も力強く、音程が明瞭になりました。或る曲の冒頭のバスドラムの一発に驚いて飛び上がったところを秋葉社長がご覧になって会心の笑みを浮かべていました。
これだからジャズは素っ頓狂で好みに合わない。

バイオリンは音色が冴えて滑らかになりました。今までの粗い粒子感が解消されました。
これがアヴァロンのダイアモンド本来の音かもしれません。
私はオーケストラを気持ちよく聞くために、数年来マークレビンソン32Lや昔憧れたソニーエスプリシリーズのTA-NR1を揃えてきました。オーケストラが最初からブレンドされた音で出てくるのではなく、独立した楽器の音が目の前でハーモニーを奏でて欲しいのです。油絵具は混ぜ合せると、どうしても色が濁り暗くなるそうです。それに対して、スーラの点描は目の錯覚で明るく濁りの無い混合色ができるとのこと。
リベラメンテケーブルは私にとって、点描用の筆のようなものなんでしょう。これがあれば、装置はもっと簡単なものでよかったのかもしれません。
それでも、リベラメンテケーブル一式と、クロックジェネレーターGPS-777は必須でしょうね。

これが継ぎ足しのないリベラメンテスピーカーケーブルで、エージングが進めばどうなるのか。楽しみに待ちながら、好きなCDを磨くのに余念のない日々です。


SPリベラメンテは近日発売。

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