EAR V12は噂に違わぬ良い音でした

 先日のJJ工房におけるEAR新製品、特にインテグレーテッドアンプV12のサウンドは、文句のつけようのない、じつに素晴らしいものだった。その様子は、ustreamの録画でご覧いただけるので、今さら説明は不要と思う。

EAR新製品を聴く会

 会が終わって、オーディオショップのように積み上げられたクロームメッキピッカピカの機器を片づけ、いつものJimmyJazzのセッティングに戻す。すると、先ほどまでの元気溌剌のサウンドから一転、なんとも訛りあるサウンドが出てきて、毎度のことながらいちいち驚いてしまう。普段はこれが普通だと思って聴いているのだが、こうして聴くと、やっぱり訛ってる???

 EARの機器が美しい標準語だとすれば、当店の機器はコテコテの関西弁。もちろんそれぞれの機器じたいが訛っているというよりも、わたしがセッティングを行った結果、そのような音が出ているだけなのだが・・・。

 しかし、困ったことにわたしはこの訛った音が嫌いではない。反省のない自営業ほどダメなものはないけれど、これはこれでいいんではないかとも思うのだ。特に、ジャズを聴くなら、こうでなくてはいけない。訛りがないと聴いていてつまらないのである。

 逆に、訛ってはいけない松田聖子や太田裕美、八代亜紀とクラシック音楽は、わたしのセッティングではうまく鳴らない。諦めている。四つの諦め、四諦八正道である(なんのこっちゃ)

 当日、参加者の一人から、「EARのアンプは、通電後どの位の時間で本調子が出るのか」という質問がでた。ヨシノトレーディングの壁谷さんは、パラヴィチーニ語録の一つとして、「機械が本調子になるというよりも、聴くひとの耳が慣れるまでに時間がかかるのだ」という、面白いことを仰った。なるほど。まあ、そうかもしれない。半ば同意できるが、音が変化するのは、他にもいろんな要因が混じってくるので、全部が全部そうだとは言えないだろう。

 今回持ってきていただいたディアパッソンのスピーカー、最初はユニットが壊れるかと思う程フラフラに揺れて鳴っていたが、調子が出てくるにつれ、フラフラが収まって動きが目立たなくなってきた。素人が考えても、余分な動きがない方が効率は良いに決まってる。
 その意味でも、アナログプレーヤー、真空管のV12、フラフラユニットのディアパッソンと、いずれも機器じたいが音を拾いやすく、音楽的フィードバックをうまく使った、とてもバランスのいいシステムだと思った。

「JBL鳴らしてみて、V12はマッキントッシュと比べてどうですか?」感想を求められた。
 V12が素晴らしいことに間違いはないけれど、どちらが良い悪いではなく、あまりにも鳴りようが違いすぎて、正直う〜んと考えこんでしまった。わたしがV12を使ったら、きっとマッキンみたいな音になってしまうのではないか?

=========================================

 さて、関東エリアにお住まいで、そのへんの話をもっと聞きたいという方がたに朗報。おなじみの評論家村井裕弥氏がマックトン十番勝負でEARアンプを特集する。参加申し込みはマックトンまで。

2013年5月31日(金)19時~20時30分
マックトン試聴室(東京都杉並区井草4-21-6 マックトン本社内)
アクセス 西武新宿線・井荻駅から徒歩7分
講師 村井裕弥

今月お迎えするのは、ティム・デ・パラヴィチーニのブランドEARのプリ912(税込¥2,079,000)とステレオパワーアンプ861(税込¥1,026,900)です。
http://www.yoshinotrading.jp/product-detail/912/
http://www.yoshinotrading.jp/product-detail/ear-861/

世界中のオーディオ愛好家があこがれるトップブランドのセパレートが、はたしてどんな音を聴かせてくれるのか。マックトン50周年記念モデル(XX-550、MS-1500)との聴き比べができるのは、世界でもここだけです!

満席が予想されるため、お早めの電話予約をお願いいたします。電話は03-3394-0131(マックトン)。なお、EARが聴けるのは31日(土)のみです。どうかよろしくお願いします。


« リベラメンテケーブル ロングタイプの受注開始しました | メイン | 雨音とボサノヴァを聴きながら…ナノクレンジング シャンプー 清涼タイプ入荷 »

コメント

5月31日(金)のプロデューサー兼司会者(苦笑)村井です。これまで、

2月 管球式アンプvsデジタルアンプ
3月 管球式アンプvs管球式に似た特性を実現した半導体アンプ
4月 簡易電源工事で、音質はどこまで改善されるか

といったイベントをやってきましたが、ついに「日英対決」が実現☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ひとりでも多くの方々にご参加いただけたらと願っております。

どうかよろしくお願いします。

投稿者 村井裕弥 : May 25, 2013 10:42 AM

昨晩AUSICの小坂さんが、こないだのお礼といって超美味しいバウムクーヘンを持ってきてくださいました。
正直、小坂さんは、もうちょっと鳴ると思ったそうです(^^;
まあ、ぶっつけ本番であれだけ鳴ったんだから大したものではないでしょうか。
ヨシノの壁谷さんも小坂さんも、「JimmyJazzだから、なにがなんでもジャズを鳴らさないと」と思って、力みすぎたんではないでしょうか。
最初から得意な曲でガンガン攻めて行ったほうがよかったのかも?

機械の性能と、皆の前で鳴るか鳴らないかということは。また別の問題ですが、最終的には巻き返して、皆さん納得されたのでよかったのではないかと思います。

投稿者 Master : May 24, 2013 05:29 PM

誤解されそうな気がするので追記します。
ジミージャズの音ではクラシックが鳴らないと言っている
わけではありません。

クラシックでもウイーンフィルの弦の音やクラスラーの弾く
ストラディヴァリの音は無理というレベルの話です。
逆の話もあります。うまく鳴っているタンノイオートグラフ
やGRFではモンクの音は鳴りません。

投稿者 Ken : May 24, 2013 10:56 AM

オーディオに限らず訛りはあります。
訛りというとなにかマイナスイメージがあるので
マスターが遠慮して訛りという言葉で表現されたのでしょうが。
ジャズのフィーリングの音はあり、それがないとジャズでないというのも生演奏では間違いなくあります。
クラシックの
ピアニストがジャズをやっても殆どの方がニセモノジャズになります。

私も何度もそれはジミージャズでの再生で経験しています。
オーディオ装置をジミーで鳴らすのに前日にスピーカーの
位置などセッティングして帰って翌日聴いてみたら全く思った音と違っていた。
マスターが再セッティングして微妙にスピーカーの位置が違っていた。

その音はジミーのメインスピーカー、JBLと良く似た音に変化しているのです。
モーツアルトやバッハは絶対に鳴らない音に
なっていたのであきらめたことを思いだします。

つきつめていけば起こる現象なのだとご理解ください。
この現象については演奏の世界でも口に出すのはタブーな
感じで、それぞれ住み分けがありケンカになったりすることは
ありません。

投稿者 Ken : May 24, 2013 10:42 AM