リベラメンテとヴィンテージ

 どこまでをヴィンテージオーディオとして定義するか、解釈はいろいろあるが、ここでは幅を大きく取って「CD登場以前」のものをヴィンテージ機器とする。マッキントッシュのアンプだと、C29とか、そのあたりの、セレクターに「CD」の文字がないモデル。
 そういった旧い機械を所有してると、一度はこのような妄想に駆られる。

 「過去の名機を、最新の技術を投入したケーブルで繋げば、すごい音が出るのではないか」

 昔はケーブルの種類もなかったし、研究も進んでなかったから、いまのケーブルを使えば、もっと情報が引き出せるのではないか。そしてあわよくば、誰も聴いたことのない、最新ハイエンドをも超えるサウンドを手にすることができるかもしれない!と。

 そして、実際にぴかぴかの最新ケーブルに交換してみるが、結果は哀れなもの。所詮若作りしてもダメなのだ、旧い機器には旧いタイプのケーブルがお似合いなのだと、ベルデンやノイマン、ウエスタンなど無難なケーブルに落ち着くのが典型的なパターン。
 したがって、ヴィンテージのマニアは、新発売のケーブルなどに食指が動かない。そんなの繋いでも絶対良くならない、と知ってるからなのだ。

 そやけど、リベラメンテケーブルは別でっせー!と、わたしは声をラウドネスにして言いたい!(^^;

 もともと、インフラノイズの製品は、過去の遺産であるヴィンテージの名機の秘密を解明し、そのノウハウを製品作りに生かしてきた経緯があるので、ヴィンテージ機器とはひじょうに相性が良い。USB-201や、DAC-1、GPS-777など、ヴィンテージマニアのシステムに、意外なほどすんなり受け入れられるはずである。

 リベラメンテも、たんに銅線の純度をあげましたとか、ナントカ処理を施しましたとか、そういうことではなく、どうやったら音楽がよく鳴るかを追求した結果生まれたケーブルなので、同じ目的で製造されたヴィンテージ機器とは、古くからのパートナーであったかのように馴染んでくれるはず。
 何よりも、アナログレコード再生時の音が素晴らしい!アナログの音をそのまま出すことはできても、これほど良くすることができるのは、リベラメンテ以外に考えられない。

 ケーブルは、CD時代になって急速に発達した。いや、実際に発達したかどうかはわからないが、少なくともCDの音を粉飾するのに重宝した。情報量が多いぞと胸を張っても、アナログに使うとがっかり。一発で化けの皮が剥がれるのだ。

 リベラメンテは、そんなアナログファンの人、ヴィンテージマニアの人に是非とも試していただきたい逸品なのだが、一度ひどい目に遭ってると、なかなか信用できない気持ちもわかる。でも、言おう。ケーブルに失望し、ベルデン、ノイマン、ウエスタンを使ってる方は是非!

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コメント

再度、インフラノイズに確認したら、使用中の機器で、それが例え、外部クロック入力のない、安価な機器でもGPS-777とクロックレシーバー新製品さえあればハイエンド機器には負けない音が出るという意気込みで普及価格の製品のラインアップでデモをやるということらしいです。要するに、GPS-777の恩恵を受けられない機器をお持ちの方にもその適用を拡大しようとするものらしいです。
わざわざ外部クロック入力のあるCDプレイヤーを購入したばかりの小生とて心穏やかではありません。しかし、GPS-777とセットで開発されたとなれば、まずは聴いてみなければなりません。
ちょっと思いついて、ONKYOのiPodドックからのディジタル出力をCRV-555に入れてGPS-777の効果を試してみましたが、結構聴ける音になっています。クロックレシーバー新製品にこのような使い方もありかなと思ってみたりしています。

投稿者 酒仙坊 : July 25, 2012 02:29 PM

要は、生産終了したCRV-555のニューヴァージョンが出るので、
読み出し機器に同軸デジタルアウトがあればGPS-777の恩恵を受けられるということですね。

AquiraxみたいにCDとかしか聴かないなら、
わざわざPCオーディオの樹海を彷徨わなくてもGPS-777使って幸せになれます。
ちょっと悔しい(笑

ただ、CDプレーヤーのデジタルアウトからDAC-1を介して再生していた頃と比べて、
USB-101やUSB-201を使ったPCの音は隔絶して良くなってますから、
今度出るクロックレシーバーもただものではなさそう。

眠ってるCDプレーヤーのデジタルアウトにつなごうかな・・・と本気で思ってます。

投稿者 Aquirax : July 25, 2012 11:45 AM

追記します。
クロックレシーバーは、USB-201のようなDDコンバーターとDACの間に入れても使えます。すでに外部クロック入力のあるUSB-201に必要かどうかは聴く人の判断によると思いますが、拙宅では音源によりCRV-555経由とDAC直結を切り替えています。もちろん外部クロック入力のないDDコンバーターなら効果はあると推察します。小生のクロック歴、PCオーディオ歴とも定年後第2の職場の単身赴任の時からで足かけ10年になりました。

投稿者 酒仙坊 : July 25, 2012 05:23 AM

何しろ、メーカーのアナウンス自体が未発表なので詳細仕様は知りませんが、前作のCRV-555の仕様は下記をご覧ください。
http://www.hinoetp.com/inf-crv555.htm
本内容によりクロックレシーバーの働きは理解できると思います。
CRV-555では、ABS-7777やCCG-525がパートナーでしたが、今回はGPS-777との組み合わせで最適化が図られたものと推察します。
河口無線の試聴会のアナウンスはGPS-777の写真しか出ていなかったので見過ごすところでした。
小生は最初ABS-9999からスタートし、K谷さんからCRV-555とABS-7777を譲っていただき、ついでABS-7777をGPS-777に変えたところで満足しています。このCRV-555が新製品でどのように変わるか注目しているところです。クロックレシーバーはCDトランスポートとDACの間に入るものですが、同軸ディジタルアウトのあるブルーレイレコーダーやDVDプレーヤーにも使えます。ただし、SACDには使えません。拙宅ではブルーレイレコーダーに録りためたBS録画やBDソフト、DVDソフトの音声をCRV-555経由で楽しんでいます。

投稿者 酒仙坊 : July 25, 2012 04:57 AM

クロックレシーバー新製品って、GPS-777のことみたいですけど、
何にでもつなげるアダプタが新しく出来て仕切り直しってことなんでしょうか?

投稿者 Aquirax : July 24, 2012 04:59 PM

DAC-2やコイルケーブルの前にクロックレシーバー新製品というのがあります。
製品のアナウンスもまだなのに、河口無線のハイフィデリティ試聴会のスケジュールに出ているのを偶然見つけました。インフラノイズに電話したら間違いなさそうです。
  http://www.kawaguchimusen.co.jp/
  8月4日(土) <インフラノイズ> クロックレシーバー新製品 試聴会
いつものことでリベラメンテも使うとか、その他詳細不明ですが、このところ驚きの製品が続いていますので、何かが起こりそうな予感がします。定年暇人オーディオマニア達を誘って参加します。

投稿者 酒仙坊 : July 24, 2012 04:17 PM

どんなに高性能を謳っていても、結局はその機器やケーブルのクセを聴かされている、
実は、重要なのはクセを回避することであって、
ビンテージとして今でももてはやされるような製品は、そのあたりの音質管理が優れていたわけです。

よくオーディオショップでオリジナルチューニングを施した機器が売られたりします。
その場合、チューニングの方法が音を良くしていると謳っているのは怪しいと思っています。
それって、いわゆる技術革新と同じで、結果を評価する耳が良くないと何の意味もないからです。

耳が良いとは、音質評価のための普遍的な基準をもっているということです。
ソムリエは、自分の好みがあったとしても、それでワインを味わうのではなく、プロとしての基準を持って判断しています。
オーディオ製品開発にしても、また販売にしても、音質を見極めるソムリエが必要です。

インフラノイズはソムリエという以上にワイナリーですから、ここではMasterがソムリエ。
あの出で立ちはもうソムリエにしか見えません(笑
Aquiraxは、ひたすら旨い旨いと飲み続けてはくだを巻く客といったところ。
皆さん、怖がらないで一緒に飲みましょうよー(爆

投稿者 Aquirax : July 24, 2012 02:06 PM

ケーブルより高額になりますが、そろそろDACの新型が出ても良いかも。
DAC-1の時は、音質の良さももちろんですが、豆電球が入っていると某巨大掲示板で騒ぎになりました(笑

投稿者 Aquirax : July 24, 2012 01:53 PM

次はスピーカーケーブルを出して欲しいという声も多いですね。これも長さの問題がありますのでどうかと思いますが、ムジカライザーのコイルを縦にヒューと伸ばしてケーブル状にするなんてことはできないのかしらん(^^;

投稿者 Master : July 24, 2012 12:51 PM

GPS-777の話を出したついでに書きますと、
クロックジェネレーターもまた音質管理が重要で、
インフラノイズは、それまでのクロックジェネレーターと音質傾向は同じながら、
GPS信号を使ったことで決定的に改善した音質を得られる製品としてGPS-777を発表しました。

Aquiraxにとっても、この技術革新は大きなものでした。
PCオーディオにしてから何故かシラケ気味だったオーディオ魂に火を点けられました。

PCオーディオにしてから、確かにそれまでで一番と言ってよい再生音になったものの、
かえってデジタル再生の限界が見えてしまったように感じて、
矛先を転じてジャズのオリジナルモノラル盤を漁ったりしながら、それにものめり込めず、
心はオーディオから遠のく一方でした。
ところが、GPS-777を試聴したことから、デジタル再生の可能性が眼前に広がりました。
行けるとこまで行ってやるうううううっっ!!!!!となったわけです(^^;

そうこうするうちに、インフラノイズ社の方も行けるとこまで行っていたらしく、
リベラメンテという前代未聞のケーブルが発表されました。
そこでインフラノイズ社にお願いしたいのは、
この機会に今までの製品を見直して、必要に応じてリニューアルすることです。
DAC-2とか新型デジタルケーブルとかが生まれて、
また新たなブレイクスルーが起こることを期待しています。

投稿者 Aquirax : July 22, 2012 11:57 PM

ケーブルに関しては、今さら新技術によって再生音の質が上がる事は無い、と思っています。
新技術が無意味だと言っているのではありません。
その結果を判断する人の耳が最終的なケーブルの音を決めるからです。

新技術によって出来た線材を使ったオーディオケーブルがあって、
ある要素が良くなると、新技術によって良くなったと宣伝されたりするのですが、
総合的には行き当たりばったりの音質でしかない、
そんな「オーディオ専用ケーブル」は、むやみに高価なだけの電線に過ぎません。

インフラノイズ製品を複数に渡って使ってみると、
製品ジャンルが異なる場合でも、出してくる音質が同質なのに気がつきます。
リベラメンテについて言えば、
直前に試聴していたUSB-201による音質改善効果と同じ傾向で音が改善されることに驚きました。

DAC、USBオーディオインターフェイス、デジタルケーブル、アナログケーブル、
それぞれ違うものなのに、それらを介して出てくる音は共通しています。
結果として出てくる音の質が、同じ基準によって吟味されているためです。

ここで問題となるのは、その基準が単なる制作者の好みなのか、普遍性を持つものなのかです。
もちろん後者でなければなりません。

インフラノイズ社は、数年前からその音決めの基準の一つを明らかにしています。
(さすがにその基準に持って行くためのノウハウの詳細は企業秘密でしょうが。)
それは、純正律のハーモニーの純粋性を保てるかどうかです。
GPS-777の誕生によって、この基準によるジャッジがより正確に出来るようになったとのこと。
人間の判断をこれまで以上に正確に行うための技術革新があって、リベラメンテが世に出ました。
ここに本当の技術革新の意味があると思います。

投稿者 Aquirax : July 22, 2012 09:32 PM

CD世代以降のマニアの方々には解ってもらいにくい感覚があります。
その一つは「アナログは鮮烈な音がする」というもの。
えっ、アナログってアナクロでボケボケなんじゃないの、と言われそうです。

CD、つまり標準的なデジタル再生は音自体はハッキリシャッキリしているようですが、
実は、音楽がのっぺりして退屈に聞こえる、とか、
デジタル再生音特有の鈍さがあるとか、音楽的にピンボケだとか、
音楽を聴こうとすると明らかにそのたぐいの欠点がありました。
いわば、言語明瞭意味不明なデジタル音楽、という感じ。
これはビンテージ機器にはもちろん、安いアナログ装置にすら無かった傾向でした。
このデジタルならではの欠点、大枚をはたいても払拭するのが難しかったわけです。

リベラメンテ(他のインフラノイズ製品も)ではそれが払拭されるのですが、
デジタル再生音を機器やケーブルで調整してきた方ほど、
それまで鋭かった音がリベラメンテでなまったような印象を受けるようです。
「言語明瞭意味不明」のたとえに即して言えば、「言語」の明瞭度を上げてきた場合、
もっと事実に即して言えば、音響としての明瞭度を上げてきた場合にそれが起こります。
ひたすら上げ続けてきた明瞭度がちょっとでも下がるんですから、我慢できませんよね(^^;
しかし、ここでダメだと思わずに、聴くポイントを変えてやるのです。
すると、その少し明瞭度を下げた音響が伝えてくる意味内容が格段に豊かになっているのに気づきます。

ベルデン、ノイマン、ウェスタンの良さは「意味が通るようになる」点だと思います。
つまり、印象として、分解能が上がる、帯域が広くなる、といったものではなくて、
音の芯が出る、質感が出る、音程やハーモニーが解りやすくなる、中域が充実するという方向です。
こうなるとデジタル再生であっても音楽的意味内容が豊かになる方向に行きます。
おおっっと思うわけですね(^^;
この方向を音楽的に洗練させ完成に近づけたのがリベラメンテだと思います。

投稿者 Aquirax : July 21, 2012 04:47 PM