江川工房からの使者、リベラメンテに唸る

 少しばかりオーディオの心得のある人なら、ことケーブルについては、一種独特の、なんともいえない複雑な感情をお持ちかもしれない。こんな電線ひとつで、これほど音が変わってよいものか。オーディオ装置全体の音を、劇的に良くするのがケーブルであると同時に、どうしようもなく悪くしてしまうのも、またケーブルなのだ。

 わたしの少ない経験から言わせてもらうと、見るからにすごいケーブルを使って、しかも素晴らしい音を出している人に一度も会ったことがない。音の達人たちのケーブルは、決まってどれも貧相なものだった。したがって、ケーブルで音を良くしようというのは間違いなのだ、ケーブルで音を変えるのは最小限に止めて、音質改善は、もっと他の部分で取り組むべきなのだ、というのが、ここ十年ほどのわたしの基本的な考えであった。

 それは、リベラメンテケーブルの登場で、あっけなくひっくり返った(^^;
 この青いコードの内部で、いったい何がどうなってこんな素晴らしい音になるんだろう?考えれば考えるほど不思議である。

 さて、リベラメンテを使用された方の声が、また続々とあがってきてる。今回特に目立つのが、「サブシステムにリベラメンテを繋いだら、メインシステムより音が良くなってしまったではないか!どうしてくれるのだ?!」といったご意見(^^;
 普及価格帯のシステムなのに、ハイエンドシステムより良いではないか!と、何人もの方々がお怒りなのである。そうやってムキになるから、「メインシステムのぶんも」と、リベラメンテの追加注文が増えるのだが…。

 と、書いていたところに、一本の電話が。神奈川のH山さんからだ。「塚本まで来てるんですが、いまからちょっと行ってもいいですか?」
 H山さんは、江川工房の常連メンバーで、何度か散髪に来てくださったこともある、村井先生風に云うなら”スーパーオーディオマニア”の方。約三年ぶりの来店で、当店の音はどのように聞こえるのだろうか。自分ではかなり良くなったつもりなのだが…。

 H山さん、いきなり驚いてる。「いやあ、この音はぜひ江川工房のメンバーに聞かせたいなあ~」「(リッピングしてるとはいえ)CDでこんな音が聴けるなんて!」「音の粒立ちも素晴らしい!」さすが江川工房常連だけあって、評論家のようにコメントが的確、しかも素早い。
 お土産まで頂いて、ここまで褒めてもらえるなんて、もう神様みたいな人である(^^;

 「こんな音になった秘密はズバリ何ですか?」そりゃあもちろん(いちばん高いから)GPS-777のおかげといいたいところだが、最後の決め手はやはりリベラメンテケーブルだろう。実際リベラメンテが繋がってなかったら、ここまで絶賛してくれたかどうか。調子に乗って、あれもこれもとかけまくって、まるで二人江川工房&JJ工房、オーディオエンカウンターである。


 
 リベラメンテの魅力のひとつに、そのタイミングのジャスト感というか、ぴったり感がある。昔、ハイスピードサウンドなんて言葉があったけど、音楽にとって大事なのは、速いスピードでも遅いスピードでもなくて、ジャスト・イン・タイムな正確さだと思う。これがあるからリベラメンテはヘビメタやJ-POPも鳴るし、三味線もタブラも鳴る。
 一瞬のうちに空間の情報を捉え、ものすごい馬力でスピーカーを駆動する。力強いだけではない。録音現場にあった霞のように微細な情報さえ、一切の強調を加えず、そのままの儚さで描き出すのだ。

 じつはカクカクシカジカで、当店のWEBサイトで販売してるんですよと云うと、「えっ!帰ったらさっそく買います!」ホントはタダであげたいほどである(あげないけど)。またいつか、江川&JJの合同工房でもやりましょうと、大いに盛り上がった。
 「これは(フィデリックスの)中川さんに聞かせたい!」
 い、いや、そこまではちょっと勘弁してください(^^;

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コメント

もうひとつUPしてみました。
http://www.youtube.com/watch?v=9cPle_bUsTk

投稿者 Master : July 6, 2012 03:48 PM

動画で流れてるベトナム琵琶(?)のビヨヨ~ンという音は、なかなかオーディオで鳴り難いと思うのですが、皆さんのパソコンではいかがでしょうか(^^;

投稿者 Master : July 6, 2012 01:53 PM