リーゼント症候群

 わたしも含め、'80年代に青春時代を過ごした男性には、「髪は絶対に後ろに流すもの」という刷り込みが入っていることが多い。これを仮に”リーゼント症候群”と呼ぶことにする。

 この”リーゼント症候群”には、「髪はかきあげるもの」と思い込んでる者も含まれる。前髪を下ろすなんてとんでもない。だいいち鬱陶しいではないか。いくら毛が前向きに生えていようとも、ムース、スプレー等の整髪料を駆使し、それでもダメならパーマやアイパーを施して、フロント、サイドを後ろへ流すをもって完成とする。決して手先が前に向かうことはない。それは恥ずべき事態である(^^;
 
 一度、この”リーゼント症候群”に罹ると、その髪型が流行してるうちはよいのだが、現代のように誰もが髪を後ろに流さない時代になると、しだいに周りから浮き上がった存在となることが問題なのだ。
 洋服は古くなるから、新しいのを買えば、それで流行遅れになることはない。しかし、髪型は本人に変えようという意識がないと、なかなか変えることが難しい。

 いきつけのヘアサロンで、担当のスタイリストが、流行のスタイルを提案したとしても、”リーゼント症候群”の人は、必ず自宅で後ろに流すようにセットする。だって、それしかやったことがないから。前に流すなんて気持ち悪くてできないのだ。
 本人の意識改革が起きるまで、”リーゼント症候群”が完治することはない。

 こうして他人事のように書いているが、いちばん重症の患者がほかならぬわたし自身で、お客の髪型は前に流すくせに、自分の髪を前に流すことができない。根性なしである(^^;

 ちなみに、宝塚歌劇団出身で、男役をやっていた女性のなかにもこの”リーゼント症候群”が蔓延し、なかなか抜け出せないようであるから、若い頃の刷り込みとは恐ろしいものである。



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