レザーの復活

デコったレザー

 「Master、レザーカットやってよ」

 レザーカットは、'80年代に流行したカミソリを使って毛を削いでいく技術で、当店でもずいぶん永らくやってない。ひさしぶりにレザー(RAZOR)を出してきて、刃を交換し、ジョリジョリと削いでいくと、あの懐かしい感覚が蘇ってきた。

 そう、レザーカットといえば、わたしが修行中のときに、当時”地域一番店”といわれた理容店へ偵察(という名の勉強)に行ったことを思い出す。どんな切り方をしてくるのか、サイドからグラデーションか?それともトップからレイヤーか?と待っていたら、いきなりカミソリで頭を撫で回され、目にも留まらぬ早業で何がなんだかわからないままカット終了。それも非の打ち所がない出来栄えで、カットといえば櫛で毛を引き出して鋏で切るものと思っていたわたしは、ガガーンと衝撃を受けたものだった。

 今思えば、その”地域一番店”のマスターは、わたしが床屋のせがれであることを知っていて、ひと泡吹かせてやろうと思ったのかもしれない。数年前、そのマスターが亡くなったという噂をお客さんに聞いたが、それにしても鮮やかな技術だった。

 レザーカットは、きちんと正確に切るというよりも、より感覚的な技術が求められる。久しぶりにレザーで切ってみて、現代風のカットにも応用できることがわかったので、それから新しいレザーを購入し、積極的にレザーを活用するようになった。お客さんの一言のおかげである。

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