クロック・レシーバー「CRV-555」取扱説明書

CRV-555
クロック・レシーバー CRV-555 特別価格75,800円(税込)

 Clock in端子のないCDプレーヤー等のデジタルオーディオ機器と、外部高精度クロックジェネレーター(ABS-7777、CCG-525)を接続するアダプター。
注:CRV-555には、別途外部クロックジェネレーターが必要。

INFRA NOISE LABORATORY CO.,LTD.
ORTHO SPECTRUM
CLOCK RECEIVER CRV-555

CDプレーヤーの内部水晶発振器交換やクロックコンバーターABS-9999の使用と、ルビジュウムやセシュウム発振器、クロックジェネレーターABS-7777等による外部クロック接続化はどのように異なるのですか?

 昨今のハイエンドオーディオでは、セシュウムやルビジュウムによる高精度のクロック化が著しい音質改善となる事実が公になりつつあります。現実にプロフェッショナルオーディオでも録音はもちろん、マスタリング時にも高精度クロックによるCD作成が行われています。高精度クロックによる音質改善を実行したいオーディオマニアの方は多いと思われるのですが、残念ながら外部クロック入力端子を備えたデジタルオーディオ機器は数えるほどしか存在しません。しかも殆どが高価なスタジオ機器か、ごく一部のハイエンドオーディオ機にしか付属しておりません。このような事情がありますので、CDプレーヤー回路内部の発振器をより精度の高いものに交換することも行われています。ただし水晶発振器の精度はたとえコストを無視してもルビジュウムやセシュウム発振器の精度には及びません。あるいはインフラノイズのクロックコンバーターABS-9999の使用でもかなり大きな改善がありますが、この場合は44.1KHzや96KHzのマスタークロックを直接置き換えるのではなく、SPDIF信号にデーターと共に混在する256倍クロックを整えることになりますので、セシュウムやルビジュウム発振機などによるマスタークロック交換の効果までは期待できません。ABS-7777とCRV-555の組み合わせでは、ABS-9999によるクロック交換より音質上改善効果は大きくなります。またCRV-555とルビジュウムクロックの組み合わせでは、ルビジュウム独特のしっかりした音質が生かされ、さらに音楽再生に適した改善が期待できます。CRV-555とセシュウムクロックの組み合わせでは、ABS-7777との組み合わせと非常に良く似ていますが、さらに地についたような安定感のある改善が期待できます。

外部クロック入力を最初から備えたCDトランスポートやDAコンバーターに高精度クロックを直接接続する場合と、CRV-555を利用したクロック接続とは音質が異なるのではありませんか?普通に考えると余分なアダプターの回路が介入すれば不利だということになるのですが。
 
 デジタル信号はアナログ信号と異なり、伝送上の問題さえなければ信号の劣化はないとされています。しかし現実にはデジタルでも音質の劣化はあります。アナログのように余分な回路があるほど音質が劣化していくのではなく、問題のあるデジタル回路を通れば音質が悪化するということであって、回路の複雑化イコール音質の劣化ではありません。CRV-555はそのような問題を初めから予想して開発されました。機器内蔵のクロック入力端子を使わず、むしろCRV-555を経由した外部クロック入力化のほうが音質が良い場合が発生すると考えております。高精度クロックが出来る限り音質に貢献するよう、徹底したヒアリングによる設計が行われているからです。また一部のCDトランスポートでは外部クロックを信号系だけでなく、サーボ回路などの駆動系まで同時に利用するものもあります。このようなケースではCRV-555の使用は駆動系まではコントロール出来ないので当然不利のように思えますが心配は無用です。駆動系と信号系のクロック同一化は音質上大きなメリットはないからです。外部クロック入力を備える最高クラスのCDトランスポートへの外部クロック入力接続より、手持ちの高級CDトランスポートとCRV-555の組み合わせ接続のほうが音質は遥かに上だという、うれしい事実が多く生まれていくものと楽しみにしています。

[構成]
 32KHZから96KHzまでのクロックを入力して、音質最優先のPLL回路にて周波数を変換後にサンプルレートコンバーターのベースクロックとして利用します。2系統の入力(AES/EBUとRCAかBNCのいずれかの入力)はスイッチにて選択され、サンプルレートコンバーターにてクロック交換がなされます。入力デジタル信号に含まれるクロックは、完全に抜き取られてから入力された外部クロックが新たに付け加えられます。スイッチにてX1モードを選択すると、入力された外部クロックと全く同じ周波数のクロックでデジタル信号が出力されます。X2モードを選択すると、入力された外部クロック信号のちょうど2倍の周波数のクロックでアップサンプリングされた信号が出力されます。例えばX1で入力信号が96KHzであろうと44.1KHzであろうと、入力の信号に含まれるクロック周波数に関係なく、接続された外部クロック信号が44.1KHzなら出力信号は44.1KHzになります。この場合入力が96KHzなら44.1KHzにダウンコンバートされることになります。この時に外部クロックを96KHzにすれば出力信号は全て96KHzになりますので、44.1KHzの入力信号なら96KHzになってアップコンバートされて出力されることになります。X1のモードを使わないでもアップサンプリングされるということなります。次はX2のモードの場合ですが、入力信号がどの周波数であれ、接続された外部クロックの倍の周波数で出力信号が出ます。ただし出力は96KHzまでに制限されますので入力が48KHz以上の場合は96KHZ以上にはなりません。これが上限の周波数です。上記の変換過程を言い換えると、出力信号のクロックは入力のクロック周波数に関係なく接続された外部クロックの周波数と同じもしくは2倍となるということです。また44.1KHzの信号を88.2KHzにアップサンプリングする方法は、88.2KHzの外部クロックを接続してX1モードで行うのと、44.1KHzの外部クロックを接続してX2モードで88.2KHzにする2種類があることになります。結果としては同じですが音質は微妙に異なります。入力は2系統しか選択できませんが出力は3系統同時に出力可能です。例えば2台のCDトランスポートを接続して選択、出力には3台のD/Aコンバーターが同時接続出来るということになります。ケース内部のシールドは固有の鳴きを持つメタル、網系のものは採用せず銅イオンを吸着させた繊維のシールドにて理想的な環境を整えました。また回路基板の形状、材質を検討し音楽再生にふさわしい音色を持つフェノール製のものをあえて採用、マグネットにてフロートさせジッターの原因となる外部振動の影響を最小限にとどめました。

[内容]
 CRV-555は外部クロックジェネレーターを接続しないと作動しません。外部クロック接続のためのアダプターですので、クロック発生回路は備えておりません。CRV-555単独でCDトランスポートやDAコンバーターに接続しても作動しませんのでご注意ください。初めから外部クロック入力端子を備えるデジタル機器でも、その機能を使わずCRV-555と組み合わせて使用できます。D/Aコンバーター、D/Dコンバーター、サンプルレートコンバーター、A/Dコンバーター、C/Dトランスポート、DVD・SACDトランスポート、CDRレコーダー、その他デジタルオーディオ機器でSPDIFあるいはAES/EBUデジタル信号での接続に使用可能です。

 入力端子は3系統ありますが常時接続使用出来るのは2系統に限定されます。コネクターの形状でRCAかBNCのどちらかを選択して接続します。残りの1系統はAES/EBUによるキャノン(XLR)接続です。入力切替スイッチにてRCAあるいはBNCのいずれかとAES/EBUを選択します。出力は入力と異なり常時接続出来るのは3系統です。例えば入力にはCDトランスポート2台を接続してスイッチにて一方を選択して入力、出力にはD/Aコンバーターを3台を接続し同時に出力出来るわけです。接続可能なクロックは32KHzから96KHzまでの正弦波及び矩形波の信号です。入力クロックと同じあるいは2倍のクロックがサンプリングレート切替スイッチで選択出来ますので、スルーあるいは2倍アップサンプリングの出力が得られます。入力信号の有無あるいは何らかの原因によるロックの外れた状態はLEDにて表示します。

[使用方法]
 (接続について) 接続は必ず関係する機器の電源を切ってから行ってください。75ΩBNCケーブルにてクロック信号を接続します。入力信号をAES/EBU(XLR)ケーブル、SPDIFケーブルにて接続します。SPDIF信号の入力はBNCかRCAケーブルのどちらかで接続します。BNCとRCAケーブルの両方を同時に入力端子に接続してはいけません。必ずどちらかを選んで一本のケーブルだけを接続してください。両方同時に接続すると動作しないだけでなく接続された機器の回路を破壊する可能性があります。出力は3系統接続出来ます。AES/EBU(XLR),RCA,BNCの3種類のケーブルにて同時に3台の機器が駆動出来ます。

 (電源の入れ方) 電源を入れる順序は必ずCRV-555を先に入れます。電源を切る順序はCRV-555が最後です。順番を間違えるとクリックノイズが発生することがあります。電源スイッチ、セレクタースイッチを操作する時は必ず、コントロールアンプのボリュームを最小にしてから操作してください。機器の組み合わせによってはボリュームを絞らないとノイズが発生する場合があります。CRV-555の開発時点でノイズを防ぐ為のミューティング回路を付属させることを検討しましたが、音質最優先であること、単独では使用出来ないアダプターであることからあえてミューティング回路を省略しました。従って本機の入力セレクターや他のスイッチは一般の独立した機能を持つオーディオ機器のように常時作動させてはいけません。適切な入力信号が入ってきていない場合は大きな持続ノイズ音が発生します。クロックインランプが点灯していない時も同じくノイズ音が発生します。この時に切替スイッチを動かすとスピーカーを破損することも考えられます。接続を変えたり、スイッチを触る場合は必ずボリュームが絞られていることを確認してください。スタジオでの信号処理中でのセレクタースイッチの切り替えは、ノイズを発生する場合もありますので注意してください。本機のセレクタースイッチはアンプなどのように入力機器を切り替えるものではなく、接続を変えるための機能であるとお考えてください。ロックしない場合でも電源スイッチを入れたり、切ったりすることで入力信号の状態によりロックする場合もありますのでボリュームを絞ることを忘れないでください。

 入出力の接続が確認できたら電源スイッチをONにしてください。電源が入るとフロントパネルのロックインLEDが青く点灯します。入力信号が来ていない場合や、信号が不適切である場合、ケーブルが接続されていない場合、ケーブルが接続されていても機器の電源が入っていない場合などでは点灯しません。電源投入後、安定した状態に入るまで最低10分は必要です。CRV-555の電源を入れっぱなしにするのは省エネルギー上お勧めできませんが、音質的安定を得る一つの方法ではあります。室内温度が15℃から28℃の範囲を越える場合は安定した動作を保証できません。室温の管理には充分ご注意ください。

 携帯電話、トランシーバーなど送信時に強い電波を出すもの、あるいは高周波の強い雑音を出すものが働くと動作が妨害される場合があります。特にテレビジョン、パソコンモニターなどは強い高周波雑音を発生します。インバーター式の蛍光灯やDC/DCコンバーター式のACアダプターなども強い高周波雑音の発生があります。携帯電話やトランシーバー、無線式のルーターやインターホンなどにも十分注意してください。

 (接続ケーブルについて) 接続ケーブルは特性インピーダンスが75Ωのものをお使いください。75Ω専用のBNCコネクターを付属したものをお奨めします。BNCコネクターには75Ωのものと50Ωのものがあり、50Ωのものが一般的ですが出来れば75Ωのコネクターをご使用ください。CRV-555には75ΩのBNCコネクターが標準装備となっています。また特性インピーダンスを明示しないオーディオ用デジタルケーブルでは、ケーブル自身での不整合が発生して性能を充分引き出せないこともあるのでご注意ください。 入手可能な一般的ケーブルとしては高周波用でテレビや無線で使われる3C2Vや1.5C-QEVなどの75Ω同軸ケーブルがあります。両端に75ΩのBNCコネクターを取り付けての御使用をお勧めします。

 CDV-555のAC電源プラグの極性は一般のオーディオ機器と比べ音質への大きな影響はありません。デジタル信号の位相と同様微妙な変化ですので、他の機器の電源を再確認する時に最終的にチェックしてください。アナログ系とデジタル系の電源を分けておられるならCRV-555はデジタル系の電源に接続してください。付属の電源ケーブルは高級な外観ではありませんが音質的には問題の無いものです。他の音質対策の電源ケーブルに交換する場合は充分音質を検討してくださるようお願いします。

[CRV-555規格]
●クロック・レシーバー
● ハイビット・ハイサンプリング対応
● デジタル入力
AES/EBU(XLR)-1系統 SPDIF-1系統(RCA あるいはBNC接続のいずれか一つを選択)
2ポジション入力切替SWにて選択
● デジタル出力
AES/EBU(XLR)―1系統 SPDIF・RCA―1系統 SPDIF・BNC―1系統、独立同時出力 
AES/EBU,SPDIF共32KHz-----96KHzにて出力          
● クロック入力  BNCアンバランス
1.0-5.0Vp-p/75Ω/矩形波及び正弦波、32Khz-----96KHz
● アップサンプリング
スルー及び2倍を2ポジション切替SWにて選択
● 構造
導電性繊維による電磁波シールドケース
マグネット浮上による不要振動遮断構造
● 主な機能
インプット・セレクター(2ポジション)
●安定化時間
10分(気温20℃)
● 外形寸法
190(W)   X  56(H) X   220(D)mm
● 重量950g
● 消費電力
AC100V,50/60Hz,5W
●価格
¥85,000.- (税別)

製品の仕様、外観は予告なく変更される場合がございますのでご了承ください。
尚、製品、サービスについてのお問い合わせは、ご購入の販売店または弊社までお問い合わせください。製品は最終的音質を考えて一台一台厳密なるヒアリングによる調節が止めネジにいたるまで行ってあります。ネジを閉めなおすことや、他の材質のもの(音質対策用のネジなども含む)に交換することも音質の劣化を招きます。本体の止めネジをゆるめられた場合はサービスをお引受けできない場合も起こり得ますのでご注意ください。

[2005年発売]

株式会社インフラノイズ 
〒561-0812 大阪府豊中市北条町1-3-1 いかりビル
TEL.06-6336-5005 FAX.06-6336-5007


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コメント

Master 様
早々にお返事有難うございました。暫く寝て果報を待つ事にいたします(?)。
林 英道

投稿者 林 英道 : January 3, 2012 08:58 AM

林さん はじめまして。

CRV-555購入を検討されてるようですが、
もう少しお待ちになったほうがいいかもしれません(?)

投稿者 Master : January 2, 2012 10:46 PM

お教え下さい!現在USB201を使用していますが所有しているDAC コンバーター(外部クロック入力端子無し)にCRV-555を購入してDACの性能を向上させようと考えています。なおマスタークロックジェネレーター持つていてUSB-201o及びCDプレーヤ-にクロック信号を送っています。接続の可否及び性能向上等についてご教示ください。


投稿者 林 英道 : January 1, 2012 10:50 AM