ギル・エヴァンス(p,arr.cond) 『ギル・エヴァンスの個性と発展』

ギル・エヴァンス(p,arr.cond) 『The Individualism Of Gil Evans』

 不協和音を用いたアンサンブルが特徴のギル・エヴァンス。ボーナス曲を一曲目に持ってくるとは大胆な。じつはこれ、ギル自身によって追加されたという。マイルスの『クワイエット・ナイツ』にもCD化の際に同曲が追加されているが、別の形でのリリース計画があったのだろうか。それにしてもエルヴィン・ジョーンズのドラミングが凄まじくもカッコいい!悪名高いボブ・ドロー作の[7]も、ショーターのソロがフューチュアされて俄然良い感じ。他にMJQの[8]、ロックバンド、クリームの[9]等、もともと地味だった盤が魅力的なボーナス曲で印象激変。 ★★★★

1. Time of the Barracudas [*]
2. Barbara Song
3. Vegas Tango
4. Flute Song/Hotel Me
5. Toreador
6. Proclamation [*]
7. Nothing Like You [*]
8. Concorde [*]
9. Spoonful [Unedited Version][*]

Gil Evans (p,arr,cond)

[4-1] Jimmy Cleveland,Gil Cohen (tb),Don Corrado,Julius Watkins (frh),Al Block (fl),Eric Dolphy (bcl,fl),Steve Lacy (ss),Bob Tricarico (ts),Margaret Ross (harp),Barry Galbraith (g),Paul Chambers, Richard Davis,Ben Tucker (b),Elvin Jones (ds)
Sep. 1963. A.&R, studios,NYC, Engineer:Phil Ramone

[5] Johnny Coles,Louis Mucci,Ernie Royal (tp) Jimmy Cleveland, Tony Studd (tb),Jim Buffington,Bob Northern (frh) Jerome Richardson (fl, bars) Steve Lacy (ss) Eric Dolphy (as, bcl, fl) Bob Tricarico (ts),Paul Chambers,Richard Davis,Milt Hinton (b),Osie Johnson (ds)
Sep. 1963. A.&R, studios,NYC,Engineer:Phil Ramone

[3][4-2] Johnny Coles,Bernie Glow (tp),Jimmy Cleveland,Tony Studd (tb),Ray Alonge (frh),Bill Barber (tuba),Garvin Bushell (fl) Steve Lacy (ss) Eric Dolphy (as, bcl, fl),Bob Tricarico (ts,fl),Kenny Burrell (g),Ron Carter,Paul Chambers (b),Elvin Jones (ds)
6, Apr. 1964. Webster Hall,NYC,Engineer:Bob Simpson

[1][2] Frank Rehak (tb),Ray Alonge,Julius Watkins (frh),Bill Barber (tub),Wayne Shorter (ts),Al Block, Andy Fitzgerald,George Marge,Bob Tricarico (reeds),Bob Maxwell (harp),Gary Peacock (b),Elvin Jones (ds) 9,Jul. 1964. Van Gelder studio Englewood Cliffs, N.J. Engineer:Van Gelder

[6][7] Johnny Coles (tp),Frank Rehak (tb),Ray Alonge,Julius Watkins (frh),Bill Barber (tuba),Al Block, Andy Fitzgerald,George Marge,Wayne Shorter,Bob Tricarico (reeds),Bob Maxwell (harp),Kenny Burrell (g),Gary Peacock (b),Elvin Jones (ds)
29,Oct. 1964. Van Gelder studio Englewood Cliffs, N.J.Engineer:Van Gelder

[8][9] Thad Jones,Louis Mucci,Bernie Grow (tp),Jimmy Cleaveland (tb),Phil Woods (as),Andy Fitzgerald,Bob Tricarico,George Marge (reeds),Ray Alonge,Julius Watkins (frh),Bill Barber (tu),Kenny Burrell (g),Paul Chambers (b),Elvin Jones (ds),Harry Lookofsky (tenor violn)
25. May.1964. Webster Hall,NYC,

[Verve] Produced by Creed Tayler Drector of Engineering Val Valentin


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コメント

セッションとアンサンブルの両ポジションを付けたRMS-1000なんか、
解決方法としては面白かったと思います。
違いが微妙で判りにくかったり、
「唯一の理想の再生方法」を求めるオーディオマニア気質に合わない、
というのはあったでしょうけど。

わたしとしては、
5/3のJJ工房での、2種のUSBケーブルや、
DAC-1に対するジャズ向きDACなんかと同程度にまで、
音の傾向をスイッチ一つで簡単に切り替えられる装置があれば、
とりあえずは満足出来るかなー。
いっそ、
「理想の再生」など無い物ねだり、と断じてしまえば、
解決が早いように思えてきました。

投稿者 Aquirax : May 14, 2010 10:07 PM

どうも表現がきつくなって申し訳ありません。

しかし、鳴る鳴らないは、聴かせる側の都合であって、リスナーにとってはどうでもいいことです。
リスナーは、鳴らないことのいいわけを聴きたいのではなく、いい音を聴きたい。

ジャズが鳴るシステムでクラシックが鳴らない場合がある、あるいはその逆を否定してるわけではなくて、何年もさんざん繰り返し言ったことだから、もういいのではないですかということです。

投稿者 Master : May 14, 2010 11:50 AM

一言だけ追加します。

目的を絞って追求するほど、道具は非万能化
するのが常です。

投稿者 Ken : May 14, 2010 09:53 AM

なるほど。
完璧を求めるクラシック狂に、正直に「ジャズは鳴りません」と言ったら、そら「そんな不完全なものはいらん」となりますわな~(^^;

でも、もういいかげんジャズは鳴るけどクラシックは鳴らん等の話はうんざりです。
読者の皆さんも、「鳴らんのはわかったから、鳴るようになったら持って来い」と思ってるのでは?

投稿者 Master : May 13, 2010 02:17 PM

クラシックの演奏家はお行儀がよいのか
イモが大嫌いで、テイク5どころか10くらいまで
平気でいきます。ジョークとか即興のセンスは
まあないと考えていいでしょうね。

それと楽譜が基本ですから、それを越えようなんて
いう大志はありません。作曲家が神なんでそれを
越えることはありえません。演奏に自己主張、個性を
入れると嫌われます。個性的な演奏が評価されるのは
名が売れて大家になってやっと認められます。

自己主張を一番にすることはまずだめとされる、不自由な
世界です。

でもカザルスは言ってます。音楽は虹のようなもので、
ルールを守ってこそ自由がある。ルールを無視した
自由はないと言ってます。

ジャズとクラシックではいろいろなところで
随分な違いがあります。

投稿者 Ken : May 13, 2010 01:00 PM

実名を挙げますと、他の読者から批判があるかもしれませんが、「イモ埋め」の名手には若手の中山千尋に一票。どう「イモっている」のかは聴いてのお楽しみ。特例ではロリンズのRound About Midnightの最初のサビは超特大のイモですが、ここまでくるとイモに聞こえないのが不思議。
Jimmy Jazzでも「イモ堀」を企画されては(笑)?

投稿者 小川清二 : May 13, 2010 10:17 AM

さすが小川さん、よくわかってらっしゃる!
そもそもジャズなんて、どういうのが粋で、どういうことをするのがイモか、わからない人に理解できるはずありませんもの。

ギル・エヴァンスですと、パーカーの『ジャズ・パレニアル』で、合唱のアレンジを手がけてますが、まったく合わせようという気の無いあのバラバラさは、まさに「イモを洗うよう」であります(^^;

投稿者 Master : May 12, 2010 11:03 AM

ご無沙汰しております。二つ前の記事では沢山の議論が交わされ沢山書き込みがあり良かったですね。何か書こうかと考えておりますうちに記事が変わってしまいました。
私のJazzを聞く楽しみの一つに「イモった」表現を見つけることがありますが、ギル・エヴァンスでは、どれがイモなのか中々判らないですね。
最近の若手のピアノには「イモった」表現が散りばめられており、友人とこれはイモだ、いや違う…と楽しんでおります。
クラシックでは有り得ない楽しみ方ではあります。

投稿者 小川清二 : May 12, 2010 09:00 AM