モニカ・ルイスのフライトジャケット

 朝起きたら、4月並の陽気だということで、モニカ・ルイスのフライトジャケットを羽織って来た。じつはこの絵、今から12年くらい前に、わたしが描いたものだ。

レコードはフレッシュサウンド再発のMONICA LEWIS SINGS

 まだ、パソコンなんて触るのも汚らわしいと思っていた頃の話。今から思うと冷や汗ものだが、JimmyJazzをアメリカン雑貨店にしようという動きがあった。
 義母が堺筋本町の輸入雑貨卸で働いていたこともあって、部屋に飾るようなゴチャゴチャした小物をせっせと仕入れては、値札をつけて並べていた。

 店に入ってくるのは、散髪のお客だけだから、それほど売れるわけないのは少し考えたらわかりそうなものを、わりと真剣に取り組んでいた。儲かる儲からないということより、要するに店内を雑貨で飾るのが楽しかったのだ。

 その一環、というか、革ジャンに絵を描いたら売れるのではないかと、これまたアホな発想をして描いた一着。絵を描くためにわざわざ新品のA-2フライトジャケットを買ってきたのだ。
 A-2ということは、第二次大戦の米空軍で着用されたものであるから、マリリン・モンローとかはありえない。当時の兵士たちが背中に描きたいと思った可能性がある美人シンガーといえば、やはりモニカ・ルイスだろう。

 絵柄はそのままで、何度も描きなおしている。絵の具はいろいろ試してみたが、剥げてしまうペンキやアクリル塗料より、やはり油絵の具が自然でよかろうということで落ち着いた。制作日数も一ヶ月くらいかかった力作だ。しばらく値札(8万位?)をつけて誇らしげに店内に吊るしていたが、買ってくれる人なんか当然いるはずもなく、あっさり自分用になってしまった。

 ただ、このジャケットには重大な欠点がある。カッコよすぎて着て出るのが恥ずかしいのだ。ほとんど箪笥の肥やしになっていて、今日みたいに脳天気な気分でないと、めったに着ることはない。
 もし皆さんが街でこの革ジャンを見かけても、「あっ、JimmyJazzのMasterだ!」といって指差さないように(^^;


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コメント

素晴らしい出来映えですね。
恥ずかしがらずに着倒すことが肝要かと。
ヌードじゃないんですから、全然恥ずかしくありませんよ。
むしろ、新しいジャケットでピカピカなのが恥ずかしいかと。
着込んでシワが入ったり、アートが擦れて味が出てきた時が真骨頂です。
このジャケットは、まだまだ未完成です。

投稿者 タムラ : March 15, 2010 07:55 PM

ありがとうございます。
やはり着る物ですので、平面に描くのと違って
凸凹や光線の反射などで
美しいモニカ様のお顔がゆがんで見えてしまうのですね(^^;

投稿者 Master : February 25, 2010 02:39 PM

失礼ながら、よく似て描けているのではないでしょうか。
ただ、髪の色の違いから結構印象は変わってしまうかもしれませんが。
このA-2は何処のメーカー製か分かりませんが、レプリカメーカー製のジャケットのペイントは
忠実であるものが多いため、こういった一品物は非常に面白いですね。

投稿者 H : February 25, 2010 02:23 PM