B面コレクション

 インフラノイズのUSB-101が入ってから、もっぱらiTunesによるランダム再生になっていた当店のBGM、クロスフェード機能を使い、曲間も途切れなく再生すれば、まるで放送局さながらで気分が良い。でも、マイルスがかかったかと思えば、ペギー・リーに跳んだりして、わりと節操がない。「もうちょっと同じアーチストの演奏を連続して聴きたい」という意見も、複数のお客様から頂戴した。

 かといって、CDをかけてた頃のように延々70分も、同じ人の別テイクやらボーナステイクやらをかける気にはなれない。第一、ジョン・コルトレーン(のような音楽)が嫌いな人に、コルトレーンの長ーいCDが当たったりするのも気の毒だ。
 そこでパッと閃いた。そうだ、「B面コレクション」を作ろう!パソコンなんだから、やろうと思えばできるじゃないか。

 ジャズ喫茶全盛のレコード時代のように、A面、B面のどちらか半分をかける。いや、A面はたいていCDの最初からで、わりとよくかけているので、B面一曲目からラストまでを一括りにして選曲し、「B面コレクション」というプレイリストを作ればいいのだ。
 そうすると、一枚のアルバムにつき、だいたい3~5曲くらい、時間にして15分から20分くらいで、次のアルバムに交替する。当店の滞在時間が約一時間だとすると、3~4枚のレコード作品を聴く計算になる。バラバラな音楽を流すよりも、プロデュース作品を聴いた気になれるだろう。これはなかなかナイスなアイデアではなかろうか。

 閃いたはいいが、一旦CDになってしまったデータを、ふたたびレコードのB面の形で揃える作業は、思ったよりもタイヘン。たいていのCDが、別テイクやボーナストラックで原型を留めてないから、ネットにある中古レコードの記載を探したり、古いジャズ本をひっくりかえしたりの繰り返し。そこまで厳密にやらんでもと、自分でも思うのだが、やはり『フュエゴ』のB面は「ロウ・ライフ」で始まって、「エイメン」で終わらないといかんだろう。
 「ジャズの聴ける理容室」も、なかなか骨が折れるものだ。


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