ハートに火をつけろ!部下にやる気を持たせるには [社長学入門-5]

 この「社長学入門」を読んだなかで、もっとも厳しく、そして痛快だったのが、「部下にやる気を持たせるにはどうすればよいか」という問いに対する著者の回答。

―――― 一般には、部下がやる気のない場合は、上司も大したことはありません。やはり、下よりは上のほうが強いので、上のほうにやる気が出てくると、それは、どうしても下に伝染するのです。《中略》やはり、「上のほうから、できるだけ、やる気を出していき、最後は末端まで変化する」というのが基本です。「社長学入門」【p.251】

 世の中に、部下のやる気がなくて、ほとほと困ってる管理職の方は、いったいどのくらいいるのだろう。
 「褒めて伸ばす」とか、「アメとムチを上手に使い分ける」とか、そういった小手先のテクニックで部下を操る方法を考えてたわたしは、もうバッサリ斬られて、「参りました!」という感じ(^^;

―――― 戦後に発展した、いろいろな企業を見ても、異常性のある発展をしたところは、残らず、そこの経営者が、「異常性のある熱意」を持っています。《中略》トップのその熱意は、どこから来ているかというと、やはり使命感でしょう。その使命感は、どこから生まれているかというと、「『わが社は何のためにあるのか』という問いの答えを求めて考え続けてる」ということでしょう。同【p.252】

 順序は前後するが、この、「『わが社は何のためにあるのか』という問いの答えを求めて考え続けてる」というのが、経営理念へと繋がってくる。だから、まずは社長自ら、やる気を奮い立たせるために、経営理念をつくるべしと言ってるのである。

―――― 「『絶対、うちの会社がなければ困るのだ』というものを考え出せ。その哲学をつくり出せ」と言わなければいけません。そうすれば、みんなが燃え上がってきます。そうなれば、発展するでしょう。その哲学を持ってない会社と持っている会社の差は歴然です。同【p.260】

 不思議なことに、「やる気」というものは、「やる気のある人」に触れると伝染するという。部下にやる気を持たせるために必要なのは、なんとボーナスでも有給休暇でもなく、上司の発散する情熱のパワー、火の玉のようなやる気だったのだ!

―――― その情熱が異常に高い人のところでは、求心力が働いて、その人が磁石のようになり、周りがねじ曲がってくるのです。近くにいる人たちも磁石になってしまうので、社員も磁石化し、取引先、あるいは同業他社まで吸い込んでいき、どんどんと大きくなっていくというような感じです。同【p.254】

 部下の大勢いるところは、全員にやる気を伝染するのもたいへんだが、部下が少ない、あるいは社長ひとりでやっているところなど、もう顧客や取引先にダイレクトにやる気が伝わるわけだから、社長が心構えを変え、やる気を噴出しさえすれば、あっという間になんらかの成果が出るだろう。

 当店でも、経営理念を掲げてから、年末にかけての家内のあの変身ぶりと頑張りは目を瞠るほどであった。自主的にファインプレーを連発し、長年求めていた「理想の職場」が突如出現した。要は社長のやる気しだいなのだ!と、言いたいところだが、家内も努力して自己変革し、ほんとうによくやってくれたのだ。あらためて感謝したい。光あふれる職場を、どうもありがとう。  (つづく)  ※参考文献 「社長学入門」幸福の科学出版

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