経営理念の効用とは(当店の場合) [社長学入門-3]

 では、実際に、経営理念をつくることで、いったい何がどう変るのか。これはわたしもつくってみるまで見当もつかなかったというのが正直なところ。だが、効果はてき面であった。

 たとえば、BGMを流すにしても、これまでなら、「まあこんなのでもかけときゃいいだろう」と安直にかけてたのが、「感動の音楽」となると話は違ってくる。しかも、その音楽の力で「地域・社会に貢献します」というのだからただごとではない(^^;
 「やっぱりこの人にはジャック・ルーシェよりバリー・ハリスのほうが合うんじゃないか」とか、いろいろ考えるわけです。

 ヘアスタイルを創るばあいも、ただ髪を切るだけでなく、「感性の技術」を宣言している以上、そこに「感性」が織り込まれてないといけない。「その髪型に感性が宿っているといえるのか?ただ切るだけならば客は1000円カットに流れるだろう。その技術にJimmyJazzの魂を投入せよ!」とかなんとか耳元で声がする(幻聴か?)。

 それに「感激のサービス」といったら、少なくともがっかりするようなサービスをするわけにはいかんわね。サービスはよくて当たり前。いったい何をサービスすれば感激してもらえるだろうかと、それはもう考える考える。

 このように、経営理念をはっきりと打ち出して、会社の精神とすることによって、あらゆる業務にチェック機能が働いて、中心的な仕事もバラバラに動いていた雑務も、同じ方向を向いて、全部のエネルギーが経営理念に向かってグーッと一点集中してくる。

 そして、やはり何より大きいのが、「社長学入門」【p.310】に書かれてるとおり、”経営理念を立てると、「正しさ」が立ち上がってくる”ということ。私利私欲のためではない。当店では「感動の音楽、感性の技術、感激のサービスによって地域・社会に貢献します」と言ってるが、この理念を実現するために、やっているのだ。誰に恥じることもない、真面目で立派な正しい業務によって、世の中をよくするためにがんばるのだ。
 さらに、”「正しさ」が立ち上がると、発展を目指す勇気が出てくる”とある。

―――― この「正しさ」が立ち上がってくると、人間は強くなります。勇気が出てきます。一歩を踏み出す勇気、拡張する勇気が出てくるのです。 【p.313】

 事業を拡張する勇気が出ないのは、やはり経営者の心に何かやましい部分や、あるいは間違った思い、暗いマイナスの思いがあるからではないか。それは、私利私欲とか自己保身の願い、たとえば、「わたしが、ただJimmyJazz(会社)のMaster(社長)でありたいがために、この店(会社)を経営し、家族や顧客に迷惑をかけているのではないか」とか、「世の中が不況で苦しんでいるのに、高い料金を取って営業するのは悪ではないのか」などと、さまざまに心迷い、グラグラに揺れるわけで、「それならば、儲けもそこそこであるほうがよい」という思いが潜在意識に刷り込まれてしまう。

 幸福の科学のK支部長に、言われた。「ひょっとして、貧乏を愛してませんか?」と。「まさか、そんなわけない」と真っ赤になってすぐさま否定したが、たしかに冷静になって考えてみれば、以上のような自己を処罰する思い、消極的で、不況で苦しむ人と共に沈没して行こうとする自分を発見するのである。

 ちょっと待て。そうではないだろう。苦しむ人を助けたいなら、自分も一緒に沈んだら、助けることなどできないではないか。いまやるべきことは、何のためにJimmyJazzを経営するのかをはっきりさせることだ。 (つづく)  ※参考文献 「社長学入門」幸福の科学出版

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