出てくる音は同じでも聞こえ方は同じと限らない

 あるオーディオの友人、仮にBさんとするが、そのBさんと一緒に音楽を聴いてると、彼はとても不思議な反応をする。
 Bさんは、ヌケの悪い音、窮屈で詰まったような音を聴いて、「ヌケがいい」と云い、開放されて天高く抜ける青空のような音を聴いて「ヌケが悪い」と顔をしかめるのだ。最初は気のせいかと思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。

 彼とわたしでは、音楽の捉え方というか、出てくる音の受け取り方、キャッチの仕方がまったく違うようなのである。その問題を解くヒントになったのがこちらの動画。

 出てくる音は同じでも、聞く人によって、まったく違う意味と音声になって聞こえる。これが興味深いのは、片方の面(意味「エイアイアイ」)で捉えると、もう片方の面(意味「撮ったのかよ」)がまったく聞こえなくなること、そして、喋ってる人物の声が子供に聞こえたり、成年男性に聞こえたりする、つまり、聞いている音域が変化しているという点。
 「ヌケがいい/悪い」というのは、これが原因とは考えられないだろうか。

 音楽家は、ある一定のパターン(流れ)を用いて、音楽に意味を持たせる。それはもちろん我々リスナーに理解できるように、だ。
 ところが、その意味を一歩、取り違えると、それはただの音階の羅列になって、途端に意味が判らなくなってしまう(「エイアイアイ」の意味が不明なように)。

 では、なぜ人によって、出てくる音の受け取り方に違いが生じるのだろう。それはおそらく、「こういう局面では、このような意味だろう」という先入観が、音声の意味を解析する助けになっているからだと思う。
 クラシックばかり聴く人が、ジャズを聴いても意味が理解できない、おそらく逆のパターンも、音楽の流れのなかで、フレーズとフレーズの関連付けがうまくいってないのが最大の理由であると考える。


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コメント

聴いているうちに、何と「トッタノカイ」という複合パターンにはまりました・・・・

クリスマスが過ぎてちょっと暇なもんで、すいません(^^;

投稿者 Aquirax : December 26, 2009 08:11 AM

注:この動画はわたしが作成したものではありません(^^;

投稿者 Master : December 25, 2009 10:18 AM

最初、「撮ったのかよ」と聞こえたのがウソみたいに、途中から「エイアイアイ」になっちゃった。
「ああ!あのおっさんの声がもう一度聴きたい」と思って(笑)、
少し間をおいて再生したら、また「撮ったのかよ」に・・・・
今度はスロー再生になるまで「エイアイアイ」が聞こえない(^^;

意志の力で聞き分けられないところがもどかしいですね。
できる人いますか?

投稿者 Aquirax : December 25, 2009 07:55 AM