幸福の織姫 幸福の彦星 [映画「仏陀再誕」へ行こう(1)]

 「Masterは奥さんといっしょにジャズを聴きに行ったりするの?」

 お客さんから、たま~にそういうことを訊かれたりする。いえいえ、まさか。家内とわたしは趣味も関心事も、性格も何もかもが違う。常に行動も別々で、ふたりで出かけてジャズを聴くなんて、そんな小洒落たことは、一度だってしたことがない。
 結婚し、いっしょに生活して、店も手伝っていれば、そのうち影響を受けて、少しはジャジーなかみさんになるのかと思ったが、十数年経った今もまったくそういう気配がない。いまだに彼女は”ジャジー”よりも”ジャニーズ”のほうが好みとみえ、当店でもひとり浮いた存在で、音楽なんかまったく耳に入っていないがごとし。

 そんな家内とわたしのたったひとつの共通点、それがじつは信仰なのである。

 彼女は、その昔、幸福の科学の支部に居たのを、わたしが見初めた。祈る姿がとても美しかったからである。結婚してみたら、そういつもいつも祈ってばかりいる人じゃないことが判明したが、(今はともかく)その当時は支部でいちばんの美人で、なかなかこちらになびいてくれずに難儀したものだった。
 よく、初めて会った瞬間に「この人と結婚する」と直感する女性が多いと聞くが、会った瞬間ピーンときたのはわたしのほう。懐かしい家族と再会したような気がした。いっぽう彼女はというと、まるで考えもしなかったようだ。鈍感なやつめ。

 どこの夫婦だって同じだよと言われそうだが、原則、うちの家内はわたしに対していつもぷりぷりと怒っている。そのうえ共通の話題がないものだから、ほとんど口をきかない。よくこれで家庭が崩壊しないなと感心するが、これはひとえに家内がよくやってくれてるからであって、感謝にたえない。もっともその前提として、幸福の科学の信仰が我が家の調和を護ってくれていることは、誰が何と言おうとまぎれもない事実なのである。

 幸福の科学がなかったら、彼女と出会うこともなかっただろうし、もし別のルートで出会って結婚したとしても、ぶち切れてとっくに別れていたことだろう(じつをいうと、つい三日前にも大喧嘩をしたばかりである)。
 この夏の幸福実現党の選挙活動では、彼女もじつによく頑張って、久々に共通の話題で我が家は大いに盛り上がった。普段はお互いにどこに行こうがお構いなしの二人だが、いっしょにチラシを配っていて彼女が絡まれたり、危険な目に遭ったりすると、「やっぱりわたしが護ってやらないと!」なんて年甲斐もなく思う―――まるで青年の頃のように。

 生まれる前のことなんてサッパリ憶えてないが、あなたもわたしも、きっと遥かなる世界から、この信仰に巡り会えないかもしれないのを覚悟で、この世に生まれてきたのだろう。たいへんな苦労をすることも覚悟のうえで。妄想好きのわたしは、ふと、そんなことを考える。

 ひとり出かけた梅田のヨドバシカメラで、ふいに自分のiPodのイヤホンから、「幸福の天の河(*)」が流れ出す。エスカレーターのうえで不覚にも涙が止まらなくなってしまった。ああ、わたしはジャジーな理容室のMasterなのに。なんでよりによってヨドバシのエスカレーターで、いい中年が真っ赤になって泣いてるんだろう。恥ずかしくて、ごまかすのに必死だった。

    (*):幸福の科学出版の映画「永遠の法」(2006年公開)エンディングテーマ曲

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コメント

与喜さん、はじめまして。
コメントどうもありがとうございます。
朝っぱらからこうして引用された自分の日記を見ると
なんとも恥ずかしさ10倍ですねー(^^;

じつは、「幸福の天の河」そのものをiPodに入れてたのではなくて、ラジオ番組「天使のモーニングコール」のポッドキャストの「魂のきずな」というバックナンバーを聴いていたのです。
油断してたら、番組のなかで「幸福の天の河」が流れ出したので、もうエライ目に遭いました(^^;

与喜さんや、このブログをご覧の大勢の方々とも、ブロードバンドの強ーい「魂のきずな」で繋がっていると信じています。

投稿者 Master : October 1, 2009 12:49 PM

"彼女が絡まれたり、危険な目に遭ったりすると、「やっぱりわたしが護ってやらないと!」なんて年甲斐もなく思う”

という言葉に心が打たれます。

"ひとり出かけた梅田のヨドバシカメラで、ふいに自分のiPodのイヤホンから、「幸福の天の河(*)」が流れ出す。エスカレーターのうえで不覚にも涙が止まらなくなってしまった。ああ、わたしはジャジーな理容室のMasterなのに。なんでよりによってヨドバシのエスカレーターで、いい中年が真っ赤になって泣いてるんだろう。恥ずかしくて、ごまかすのに必死だった。”

ここを読んで、思わず涙がでそうになりました。


やっぱり、お二人は赤い糸で結ばれているんだと思います。

素敵なお話をありがとうございました。

~与喜

投稿者 与喜 : October 1, 2009 09:56 AM

>告げ口
別にいいんじゃないの?
決して人の奥さんそのものをうらやましがってるわけじゃないし(笑
どうせ実験するなら「常温核融合」なんかがいいかも(^^;

Masterの奥さんについて言えば、
そのものがうらやましがられてる気配もあるので、気を抜かないようにしましょう(爆

投稿者 Aquirax : September 27, 2009 11:09 PM

ありがとうございます。
そうはいっても、いつもいっしょで仲の良いTKさん夫婦とか、K谷さん夫婦とか、M井さん夫婦なんか見てると、うらやましいなあと思います。
あっ、皆さん、決してうちの家内に告げ口しないようお願いします。家庭内で核実験が始まりますんで…(^^;

投稿者 Master : September 27, 2009 08:44 PM

共通の信仰、世界観が夫婦にとって最も強い絆となるのは、まったくそのとおりだと思います。
その信仰によっては死をも超える絆となります。

わたしの場合、クリスチャンの家内が祈る姿をちゃんと見たのは結婚後でしたね(^^;
自分も同じ対象に向かって祈るようになったのは、それから少し後になりましたが、
そうならなかったら、大阪にも来てないし、
今の生活、Masterはじめお世話になってる皆さんとも関わりも、すべてがありません。

こんなどうしょうもない世界・・・・と思うこともありますが、
それでもこの世界で生きるって最高に面白い!

投稿者 Aquirax : September 26, 2009 09:35 PM