デフレは止まらない [社長学入門-6]

 中国など、人件費の安い外国に生産の拠点を移し、そこで作ったものを輸入するスタイルが定着した日本では、もうかつての高度成長期のようなインフレ状態に戻すことは、ほぼ不可能だ。
 一時的に物価が高くなることはあっても、大きな流れとして、物の値段が安くなっていくことは避けられない。これは構造的なものなので、政権交代しようが、子供手当をばらまこうが、その構造を変えないことには、デフレの流れを押し止めることはかなわない。
 ただし、「デフレだから不況だ」という考え方は誤りであると「社長学入門」は説く。

―――― 「デフレで、ものの値段が下がってくる」ということは、どういうことかというと、「経済の基礎層、基礎レベルの層が、下のほうに移ってくる」ということです。これは、「経済活動の裾野が広がる」ということを意味しているのです。「社長学入門」【p.186】

―――― 「今までと同じ台数を売っておけばよい」という考えであれば、二百万円のものが百万円になると、売り上げは半分になってしまいます。しかし、「今まで買わなかった人が買うようになる」と考えれば、売り上げを拡大することも可能なのです。経済規模を大きくすることもできるわけです。これは、「ただじっとしてたら小さくなるけれども、頑張れば大きくなる」ということです。同【p.188】

 なるほど。でも、逆に言うと、ものの値段が下がって、当店が料金を値下げしないとなると、消費者は当店の値付けに割高感を感じて、「今まで買ってた人も買わなくなる」ということではないのか。
 値下げで大手チェーンの1000円カットと競争しても勝ち目はないぞ。いったいどうすればいいのだ?( ̄▽ ̄;

―――― 収入が減っても、人々は、必要なものは買い続けます。買わないわけはありません。家も必要ですし、食べ物も必要ですし、着る物も必要です。必要なものは買い続けるのです。
 しかし、収入が減れば、人々は、選別する目が厳しくなってきます。そのため、良くないものや値打ちのないものは買うのをやめます。値打ちのあるものを売っているところへ買いに行き、少しでも得なものを買います。それだけのことです。
同【p.232】

 待てよ、1000円カットの4倍の値打ちのあるものを売るなら、客数は1000円カットの1/4で勝てるのだ、という考え方もあるな。当店の生き筋は、やはり間違いなくこちらだろう。これも結局、「ただじっとしてたら小さくなるけれども、頑張れば大きくなる」ということか。
 では具体的に、このデフレ下で、我々のような個人商店や中小企業は、どのように頑張ればいいのだろう?どのように戦えばいいのだろう?

――――デフレの時代を、もう少し感覚的に言うなら、それは「昔返り」であり、タイムスリップして、二十年前、三十年前に戻るような感じです。生活感覚は、そのころに戻っていくので、その感覚をよくつかむことが大切です。 《中略》 知っておかなくてはならないのは、「楽をして、高収入を得ていたようなもの、楽をして、高い値段で高い売り上げを得ていたようなものが駄目になる」ということです。これは間違いないのです。
 つまり、「昔返りをする」ということは、「もっとまめに働かなければいけなくなる」ということです。そういう時代がやってくるのです。
同【p.202】

(つづく) ※参考文献 「社長学入門」幸福の科学出版

会社を潰したくなくば、経営理念を打ち立てよ [社長学入門-1]
発展・繁栄をもたらす経営理念を高く掲げよ [社長学入門-2]
経営理念の効用とは(当店の場合) [社長学入門-3]
経営理念の作り方(当店の場合) [社長学入門-4]
ハートに火をつけろ!部下にやる気を持たせるには [社長学入門-5]
デフレは止まらない [社長学入門-6]
「根性」「勤勉」「熱意」「努力」が道を開く時代 [社長学入門-7]
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マイナーでもいいから日本一をつくれ! [社長学入門-9]


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