スタン・ゲッツ(ts) アストラッド・ジルベルト(vo) 『Getz Au Go Go』
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スタン・ゲッツ(ts) アストラッド・ジルベルト(vo) 『Getz Au Go Go』

 「キッチンから聞こえてくるアストルーヂの鼻歌を聴いて、これだ!と思ったクリード・テイラーが強引に彼女をスカウトした」というシンデレラストーリーはじつは真っ赤なウソ。ジョアン・ジルベルトについて来たアストラッドはシンガー志望で、最初から唄うチャンスを虎視眈々と狙っていたのだ。「イパネマの娘」に、どうしても英語の歌詞をつけたいというテイラーの意向にハイと手を挙げたその瞬間、ボサノヴァの女王が誕生した。可愛い顔してわりとやるもんだねえ。本作はグリニッチ・ヴィレッジの「カフェ・オゥ・ゴー・ゴー」でのライブで、ゲッツのカルテットと共演。まるでスタジオ録音のように音が良い。1,000円の限定国内盤あり ★★★★

1. Corcovado (Quiet Nights of Quite Stars)
2. It Might as Well Be Spring
3. Eu E Voce (Me and You)
4. Summertime
5. 6-Nix-Pix-Flix
6. Only Trust Your Heart
7. Singing Song
8. Telephone Song
9. One Note Samba
10. Here's That Rainy Day

[Verve]
[1][3][4][5][6][7][9][10] "Cafe Au Go Go", Greenwich Village, NYC, 22,May.1964.
Stan Getz (ts),Gary Burton (vib),Chuck Israels (b-4,9,10) Gene Cherico (b-3,6) Joe Hunt (ds) Astrud Gilberto (vo -1,3,6,9)

[2][8]"Cafe Au Go Go", Greenwich Village, NYC, 6,Oct.1964.
Stan Getz (ts),Gary Burton (vib),Kenny Burrell (g),Gene Cherico (b),Helico Milton (ds),Astrud Gilberto (vo)

"南国ムードのジャズ特集"


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コメント

昔々、まだできたての頃の青山BNに往年のアストラッドを聴きに言ったこと思い出しました。
1曲目の演奏途中、いきなり彼女が「STOP!」と言って中断。
「大丈夫、また戻ってくるから」と言い残し、楽屋へ。
まわりの客によると、どうやらリハ中からPAが悪く、彼女はそうとう苛ついていた様子であったと。店側からは何の説明もないまま、音響調整が進められ、30分ほど後、何事もなかったようにライブが再会されました。
60年代70年代の素朴な歌声ばかりを聴いていた若い身(当時ね)にとっては、「プロっていうのは、こうして音にこだわるんだな」と思った出来事でした。
ただ、やたら店内が狭くて、歌も食事も十分楽しめた覚えが残ってないんですが…。
私は80年代半ばにTb.向井滋春とコラボした"SO & SO"をよく聴いてました、ってのは邪道ですかしら?

投稿者 Romanholiday : June 25, 2009 03:07 PM

ナラ・レオンは自分のことを「声量は無いし、ただ音程が良いだけ」と言ってたみたいです。
アストラッドを意識したジョークにも聞こえます。
彼女はポルトガル語でアメリカン・スタンダードを歌ったアルバムを出していますが、
これもアストラッドの裏をかく形で、向こうを張っているようにも見えますね。

>ジョアンとの結婚も計算づくだったとすれば
スターになった後は、用済みになって離婚・・・・・おぉ怖っ

投稿者 Aquirax : June 23, 2009 09:10 PM

共にシンガーを目指したナラ・レオンとは親友で、彼女のほうが歌唱力は断然上だと思うのですが、英会話ができることがアストラッドの強みだったんでしょう。ジョアンとの結婚も計算づくだったとすれば恐るべき小悪魔ですな(^^;

投稿者 Master : June 23, 2009 07:35 PM

『ゲッツ・ジルベルト』よりこっちをよく聴きます。
リピート率高いです。

>キッチンから聞こえてくるアストルーヂの鼻歌
誰もが感じる素人臭さをちゃかしたつもりが本気にされたとか(^^;
きっかけがセルフプロデュースだとすると、それもすごい話です。
あの歌唱力じゃ、ふつうなら「カン違い」で流されるところ。
プロモーション映像なんか見ても、
観客の女性たちがプロに見えるぐらい(実際プロか)、
アストラッドがあまりに”素”です。
でも、男はみな「キッチンから聞こえてくる若妻の鼻歌」が聴きたいってことか(笑

>まるでスタジオ録音のように音が良い。
昔、これをレコードで買った時「やった!」と思いました。
ジャズはライブの優秀録音盤で聴くのが気持ち良いですね。

投稿者 Aquirax : June 23, 2009 07:15 PM