5/4JJ工房レポート その1

ミニコンポでUSBメモリーによる音の違いを検証

 JJ工房で使用するビクターのミニコンポは、当日の3~4日前に到着しており、2日前になってセッティングしてみたのだが、到着した日に試聴したのと違って、どうもイマイチ納得できる音が出ない。何をやってもうまく鳴らない日もあるので、しばらく様子を見ていたのだが、前日になってもまだスカッとよく鳴らない。これはちょっとヤバイかな?と、少しばかり嫌な予感がしていた。

 JJ工房当日。最初の出し物は、Kenさん司会によるブラインドメモリー当てクイズ。インフラノイズの開発したUSBメモリー二種を同じ楽曲で聴き比べ、どちらがジャズタイプのメモリーで再生しているか、また、クラシックタイプのメモリーで再生しているかを当てるというもの。ここでパソコンを介さずにUSBメモリーを接続・再生できるビクターのミニコンポUX-GM55が登場するのだ。

 まず、クイズの前に練習だ。新作ジャズ用メモリーと、すでに好評発売中のクラシック用USB-5とをダイレクトにミニコンポに接続し、交互に差し替えながら比較試聴する(但しパワー不足を補うためジャンク品スピーカーに換装してある)。
 アーチー・シェップの「リトル・ガール・ブルー」、ビートルズの「ウィ・キャン・ワーク・イット・アウト」、チャーリー・へイデンとアリス・コルトレーンの「フォー・トゥーリア」ローズマリー・クルーニーとビング・クロスビーの「ラブ・ウォント・レット・ユー・ゲット・アウェイ」、モーツァルトのピアノ協奏曲、ウィーン少年合唱団などを、解説を加えながら2タイプのメモリーで交互に鳴らす。

 両者のあまりの音の違いに驚く参加者たち。特に新作ジャズメモリーの威力は絶大で、アーチー・シェップは土佐犬のような迫力で涎を垂らしながらテナーを吹きまくるし、これでウィーン少年合唱団の「きよしこの夜」をかけようものなら、まるでゴスペルみたいに聞こえてしまうからややこしい。
 初参加の英国人ピーターさんも、ローズマリー・クルーニーとビング・クロスビーのデュエットを聴いて、「(ジャズ用メモリーのほうが)More Rythm! More Beat! Dance Music!」とか何とか叫んでやたらと興奮していた(^^;

 これだけ違いがあるんだから、間違いようがあるまい。そう思いながらもクイズに突入。解答用紙が配られ、同じ曲を二回鳴らすので、一回目に鳴らしたのがジャズタイプメモリーかクラシックタイプかを記入する。問題は4問。課題曲はさっき聴いたばかりのビートルズの「ウィ・キャン・ワーク・イット・アウト」、チャーリー・へイデンとアリス・コルトレーンの「フォー・トゥーリア」ローズマリー・クルーニーとビング・クロスビーの「ラブ・ウォント・レット・ユー・ゲット・アウェイ」、モーツァルトのピアノ協奏曲21番第2楽章。
 自信満々で記入する凄耳オーディオマニアたち。そんなもん、全員100点に決まってるやんけ…と思ったのだが…。

 結果はあけてびっくり!回答者12人中、10人が2問正解2問不正解の50点!それもみんな間違ってる問題がバラバラときたもんだ(^^;
 残り二人のうち一人は1問正解の25点。そして最高得点も満点に届かずの75点で、優勝は初参加の英国人ピーターさんがサクッとさらってった。
 ショックを隠せないのが凄耳連中で、もちろんわたしもそのなかに含まれる。50点。しかも、あれだけクラシック用メモリーでは鳴らないと言ってた「フォー・トゥーリア」を間違ったからバツがわるい(^^;

 問題の出し方が悪いとか、ソースが不適切であるとか、間違ったことの言い訳をしようと思えばできなくもないが、間違ったんだからそこは男らしく素直に認めよう。あーあ、これじゃプラシーボだと言われてもしょうがないな(^^;
 でも、まあ、これだけメモリーで音が変わるということが証明できたから、これはこれでよしとするか。(つづく)


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コメント

下記経過は、K谷さんの日頃の精進(コンサート通い、生録ソースとの比較、BSソースでの調整など)の成果が実を結んでいた結果だと思います。
しかし、某財閥系企業管理部門の要職をになっていた前歴にも関わらず、ときどきおかしなことをおやりになる人間性がまた魅力です。
ところで、帰りの電車の中での会話
K:あの音響レンズがわるいことしているのとちゃいますか?
酒:そう言えば、前はもっと下についていたと思います。
  マスターがいたら、即刻外していたんではないでしょうか。
K:あの人は直感で行きますからな。
酒:K谷さんのところでは、いつもスピーカーの後ろまで回り込んで探って、外し専門でしたから。
かく言う酒仙坊もK谷さんのところへ始めてお邪魔したときは、鉛の重しを外しまくったものですが、拙宅ではマスターに鉛の重しを外されました。
 

投稿者 越の聴楽酒仙坊 : May 7, 2009 06:37 PM

自信喪失の日々。

5月4日:JJ工房に参加
メーンテーマのブラインド・テストは、4問中2問正解でしたがたまたまの正解で自信なし。

5月5日:拙宅のオーディオ・システムの診断
酒仙坊さん、Kenさん、M谷さんによる我がオーディオ・システムの音を聴いていただきました。
最近、スピーカーのセッティングの見直しとルーム・アコースティックに手を加えたこともあり、我がシステムの音はかなり良くなったと自己満足状態にありました。
しかし、前掲示による酒仙坊さんのレポートの通りKenさんから下された評価は「全体としてのクオリティは非常に高いが、どのソースを聴いても(BS録画のホールやオーケストラが変わっても)同じように聴こえる」とのこと。
当方、My録音によるLive実聴体験音源を基にしてシステムの調整を施していますのでKenさんのご評価に対して、それは放送局側の問題で録音技術によるものと、その場は勝手な自己擁護で内心納得することにしましたが自信喪失、意気消沈です。
皆様が帰られた後、 
最近手を加えたルーム・アコースティックが原因では?
スピーカーのセッティングの問題?
等々 気になって中々寝付けませんでした。

5月6日:見るに見かねた酒仙坊さん拙宅に駆け付けていただく
翌朝、酒仙坊さんからのTEL。
TELの内容は、Kenさんから問題個所の指摘を聞いているが小生の都合の良い日に伺っても良いですよ とのこと。
即、午後に来ていただくことのお願いをしました。
問題個所は、あれこれ考えていたルーム・アコースティックやスピーカーのセッティングではなく音響レンズの取り付け位置でした。(詳しくは前掲示、酒仙坊さんのレポートをご覧下さい。)
ご指摘通りに音響レンズの位置変更をすると、素晴らしい音場空間と響きが我がシステムに宿りました。
自身であれこれ考えていた原因は全てハズレ!
駄耳を実感した瞬間です。
今後、スピーカーをあれこれ触ることはないでしょう。


投稿者 k谷 : May 7, 2009 05:10 PM

JJ工房フォローアップ報告(2)
さて、K谷さんの御宅での結果はどうだったのでしょうか?K谷さんのシステムの特徴はさほど複雑でないのですが、実にレトロウィルス(DNAでなくRNAの情報を基に増殖するウィルスで、インフルエンザウィルスやHIVウィルスのように変異速度が速い)のように変わり身が速く、あっと言う間にシステムやセッティングのどこかが変わり、音も変わるのです。それも良くなったり、一挙に悪性になったりします。
Kenさん曰く、全体としてのクオリティは非常に高いが、どのソースを聴いても(BS録画のホールやオーケストラが変わっても)同じように聴こえるというのです。酒仙坊は、それがInfinityの個性と思いこんでおり、M谷さんも感嘆しきりです。
Kenさんは帰途の電車の中でも、それをブツブツと繰り返しながら、あのツイーターの音響レンズ(Kenさん設計の米松製スラント型)が悪いのではないか?と問いかけられました。そう言えば、音響レンズは以前中域の振動板に取り付けられており、スラントの間隙はショートホーンの中域用なので、ツイーターの音域の波長では単なる邪魔板に過ぎず、いつからそうなったのか記憶も定かでなく、レトロウィルスのごときK谷システムの遺伝子の履歴解析は至難のことです。
そこで、翌日、ブルーレイレコーダーを受け取りに再度赴き、音響レンズを中域の振動板に戻してもらったところ、タミフルのごとき効果を発揮し、音は一変しました。ホールの響きが手に取るように分かり、弦や木管の倍音はなまめかしく、ティンパニの一撃の立ち上がりもスピード感がでてきました。また、前日、音の違いが大きいと感じたブルーレイレコーダーとK谷さんのHDDレコーダーの差は僅差となりました。レコーダー間のわずかな高域の伸びの違いが邪魔板をすり抜けられたか、邪魔板に負けたかの違いであったと解釈しています。ブルーレイレコーダーとHDDレコーダーの二つの同じ録画を用意ドンでスタートさせ、ブルーレイレコーダーのHDD対HDDレコーダーのHDD、ブルーレイレコーダーでダビングしたブルーレイディスク対HDDレコーダーのHDD間で同時進行での切り替え比較をしましたが、現状ではレコーダーを買い替える必要なしとの結論に至りました。
この後はブルーレイディスクに録り溜めた、音の良いホール(フェラインムジーク、セヴェランスホール、ベルリンフィル大ホール、モスクワ音楽院ホールなど)での演奏を次々と聴いていきましたが、すべて臨場感あふれるゴージャスな音楽に浸ることができました。
というわけで、AHO(Audio Health Organization)のDr. Ken(なんとなくWHOのDr. Chanに似ていませんか?) の指示に従った酒仙坊検疫官によるK谷邸のパンデミックの危険は無事封じ込めに成功しましたが、オーディオ室に封印でもしない限り、いつまた変異するか分かりません。

投稿者 越の聴楽酒仙坊 : May 7, 2009 11:22 AM

三曲目がロージーで間違いないです。
答え合わせの時に、
「何でMasterがロージーではずすかなぁ」って思いましたもん(笑

確かにピアノ"協奏曲"でしたね。
いかにクラシックをないがしろにしてるかってことか(爆

「ジャズ耳」人間がブラインドで当てられるのは、
「アリス・コルトレーンのハープ」ということになるのかなあ?

投稿者 Aquirax : May 6, 2009 05:14 PM

あれ?三曲目がロージーでしたっけ?(^^;
ということは、わたしが間違ったのは「フォー・トゥーリア」じゃなくてビートルズとロージー??
「フォー・トゥーリア」を間違えたほうが話的には面白いんだけどなあ(笑)
あと、モーツァルトはピアノソナタではなくて、ピアノ協奏曲21番第2楽章であるとご指摘がありました。

投稿者 Master : May 6, 2009 01:09 PM

JJ工房フォローアップ速報
4日に引き続き、昨日は銘酒とK谷さんお手打ちのお蕎麦で釣って、KenさんとM谷さんに酒仙坊宅システムとK谷邸システムの診断をお願いしました。
酒仙坊宅システムのFALのメインシステムですが、①P&Gのフェーダー導入など最近の調整の効果は一応成果があり、かつ何か条件を変えた時の音の変化の反応が鋭敏、②ブルーレイレコーダーのHDDからの再生より、BS録音をPCに取り込んで、USB-101およびUSB-5から再生した方がグレードアップ、③但し、Lilithによる再生は検討の余地あり(とは言うもののMediaPlayerももう一つ)ということでした。
また、ブルーレイレコーダーをK谷邸に運んで、K谷邸のHDDレコーダーと比較しましたが、レコーダー間の音の違いの大きなことに驚きました。
最後にKenさんから、両名とも音の出し方に主張がないというお言葉でしたが、これは両名ともパッケージメディア再生においての音楽イメージ先行型ではなく、コンサートホールからのイメージ再現型、イメージ切り取り型でやっていることに由来しています。但し、K谷邸はシンフォニーホールの前列3番目の特等席の迫力満点の再現、酒仙坊宅は小ホールの後ろの安い席や教会の再現の違いがあります。
その他、Kenさんから無理難題を押し付けられましたので、沈着したアミロイド蛋白をアルコールで洗い流しながら頑張ってみたいと思います。

投稿者 越の聴楽酒仙坊 : May 6, 2009 09:18 AM

楽しい企画ありがとうございました。また、新しい出会いがあってこれからもいい刺激を受けられる予感がしております。
ブラインドテストの結果については、よく考えて意見を述べさせていただきます。

投稿者 越の聴楽酒仙坊 : May 6, 2009 05:27 AM

「最初のメモリーを絶対評価で当てたる」という構えで、
全問、後のメモリーの音を聴かないうちに解答を記入しました。
今となっては、傲慢だったと反省しています(爆

最初にかかったビートルズは
「リズムが縦ノリで、変わり目が明瞭なのがクラシック向け」という観点で、
かなりの自信を持って「クラシック向き」と判定しました。
次のメモリーに換えてもこの印象は崩れなかったのですが。
「ジャズ向き」が正解だったとは・・・・・・

二曲目の「フォー・トゥーリア」では、
音楽が散漫に聞こえた最初のメモリーを「クラシック向き」と判定。
後のメモリーではみごとに緊張感が表現されていました。

三曲目のロージー&ビング・クロスビーは、
この華やいだノリの良さは「ジャズ向き」だと確信。
後のメモリーは、悪くはないものの若干表情が硬くなる感じがありました。

モーツァルトのピアノソナタでは、
はじめのメモリーを「クラシック向き」と判定しながら、
次を聴きながら、逆にしようかどうか迷い始めました。
こうなるともう判りません。
最初の直感を大事にしようという結論は裏目に出ました。

ブラインドの結果では、すべて「ジャズ向きメモリ」を音楽的に良いと評価したわけです。
わたしの場合、買うならジャズ向きメモリだけでも良い、ということか??
うーん・・・・
デモで聴いたウィーン少年合唱団の「きよしこの夜」は
「クラシック向け=USB-5」で聴きたいと思いました。

投稿者 Aquirax : May 5, 2009 10:56 PM

JJ工房神戸方面分科会、先程散会しました。
音楽、酒、蕎麦、秘話 有意義な会でした。

JJ工房滋賀方面分科会は如何でしたでしょうか?

投稿者 k谷 : May 5, 2009 10:14 PM

ぎんたろーさん。ご無沙汰しております。
ブラインドテスト、すごく盛り上がったみたいですね。
またお会いできる日を楽しみにしています。

投稿者 村井裕弥 : May 5, 2009 08:11 PM

昨日はお疲れさまでした。
ブラインドテスト、楽しかったです。
「後半2問はバテて外した」と意味不明な言い訳を残し、
負け逃げ?しましたが、2次会盛り上がったのでしょうか?

次にテストするときは汚名返上したいですね。
でも、汚名挽回になるかなw

投稿者 ぎんたろー : May 5, 2009 05:24 PM