マイルス・デイヴィス(tp,syn) 『You're Under Arrest』
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マイルス・デイヴィス(tp,syn) 『ユア・アンダー・アレスト』

 ジャズミュージシャンたるもの、ふつうは楽器を持って写真に写る。ところがなんとマシンガンを持ったマイルス。ギャングかいな?いやギャグかいな?当たらずとも遠からず。これはマイルス流のアメコミみたいな作品だ。おっ?ジャック・ジョンソンかと思ったら、ラジオドラマのように台詞が出てくる。マイルス(本人)と警官役のスティング。そしてマイケル・ジャクソンの[2]、シンディ・ローパーの[7]もそうだが、カラフルなポップチューンを効果的に配している。後々重要レパートリーとなるこの二曲、ここでは同じ位のテンポだが、前者はどんどん速く、後者はだんだんゆっくりになっていく。サウンドイメージも、これまでのヘビーなものから、軽くてポップなものへと変化を見せた。マイルスが読んだ'80年代は、約4年遅れてここからスタートする。 ★★★★

1. One Phone Call/Street Scenes
2. Human Nature
3. Intro: MD 1/Something's on Your Mind/MD 2
4. Ms. Morrisine
5. Katia Prelude
6. Katia
7. Time After Time
8. You're Under Arrest
9. Medley: Jean Pierre/You're Under Arrest/Then There Were None

Miles Davis (tp,syn,voice),Robert Irving (syn),Darryl Jones (el-b),Steve Thornton (perc,voice[1]),

[7] : John Scofield (el-g),Al Foster (ds),Gil Evans (arr)
26,Jan.1984.

[1][2][3][8][9] : Bob Berg (ts,ss),John Scofield (el-g),Al Foster,Vincent Wilburn (ds),James Prindiville (handcuffs[1])Marek Olko,Sting (voice[1])
26 & 27,Dec.1984.

[4][5][6] : John McLaughlin (el-g),Vincent Wilburn (ds)
10-14,Jan. 1985.

[Columbia] The Record Plant, NYC,


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コメント

92年に通常CDを、96年に「マスターサウンド」紙ジャケシリーズを購入。2000年にはSACDも購入。なんてまじめなジャズファン(爆)なんでしょう。

しかし、何年かぶりに聴いてみて「おっ。ここはかつて何度も聴き込んだ」というフレーズがほとんどないのですよ。ふ~。

エレクトリック・マイルスをけなす気は、さらさらないのになぁ。これはきっと、「ずしんと重いマイルス」が好きだから。あと、マイケル・ジャクソンやシンディ・ローパーの元歌を知らないせいかも。

「ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン」「ウィ・ウォント・マイルス」あたりがボクの限界?(気がついてみると、ワーナー移籍後のアルバム、全然手元に残ってないし)

投稿者 村井裕弥 : May 22, 2009 08:34 PM

1984年には、エリマキトカゲが走り、ターミネーターが未来からやって来て、ドラゴンボール連載中の少年ジャンプ片手に喫茶店に入ると必ず小林麻美の「雨音はショパンの調べ」 が流れてました。

投稿者 Master : May 22, 2009 09:07 AM

ロリンズはカウボーイしててもテナーかかえてましたね(笑
冗談のようでいて、マイルスの目がマジ怖いのはいつもと変わらない。

これを初めて聴いたときから25年も経つなんて、なんか変な感じがします。
あらためて聴いてみれば、やっぱり"懐かしい"サウンドではあるのですが、
じゃあ、その辺で今鳴ってる音楽が"新しい"とも思えない。

音楽に新しさを求めること自体、もう古いんでしょうね。

投稿者 Aquirax : May 21, 2009 11:53 PM