チャーリー・へイデン(b) 『Closeness』

チャーリー・へイデン(b) 『クロースネス』

 長年ジャズファンをやってても、まったく存在すら知らない名盤があるものだ。これなんか、ついこのあいだお客さんに教えてもらったばかり。しまった!こんなオイシイ盤があったのか!不覚であった。キース・ジャレット、オーネット・コールマン、アリス・コルトレーン、ポール・モチアンと、それぞれ一曲づつデュオでの演奏。美しく、暗く、そして深刻だ。へイデンのトリルに導かれキース得意のロマンチックなメロディが出てくる[1]、[2]であらためてオーネットのアルトのうまさに感心。[3]は竪琴が幻想的で、うまく再生できたらさぞカッコイイだろう。[4]はパーカッションとの掛け合いに銃弾や政治的メッセージのSEが入る。 ★★★★

1. Ellen David
2. O.C.
3. For Turiya
4. For a Free Portugal

Charlie Haden (b),Keith Jarrett (p[1] 18.Mar.),Ornette Coleman (as[2] 21.Mar.),Alice Coltrane (harp[3] 26.Jan.),Paul Motian (perc[4] 21.Mar.)
[Horizon] 1976.


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コメント

かめきちさん
わたし、ECMとか、このあたりのジャズはまるで知識がないんですよね。いいのがあったらまた教えてくださいね。

投稿者 Master : March 29, 2009 08:38 AM

Charlie HadenのCDで私が最も好きなのは、The Montreal Tapes (Verve523 260-2)です。
このライブ録音は音も素晴らしく、Don Cherryや Ed Blackwellも好調ですが、現在国内では廃盤になっているそうで残念です。

投稿者 かめきち : March 28, 2009 12:37 PM

村井さんのスピーカーで鳴らないとなると、やはり当店でも無理かな?じつはインフラノイズに、このアリス・コルトレーンのハープが鳴らんUSBメモリーなど相成らん!と言ったら、「こんなん弾いたらあかんやろー」と泣いてらっしゃいました(^^;

投稿者 Master : March 20, 2009 05:46 PM

CLOSENESS =「密閉、閉め切り」「息苦しさ、蒸し暑さ、鬱陶しさ」「親密、親近」。キースやオーネットやアリス・コルトレーン、ポール・モチアンらとの親密さを指すと同時に、70年代特有の閉塞感みたいなものを表している?

「For a Free Portugal」冒頭の盛り上がりは、1974年カーネーション革命に関係があるものなのでしょう。20世紀で最も長い独裁体制が終わったから喜んでいるとか。

独裁は1933年からなので、41年も独裁やってた? いやぁ。信じられません。何という息苦しさ…。

そんなことを考えたあと「“CLOSENESS”DUETS」を聴き直すと、印象がずいぶん変わってきます。「リベレーション・ミュージック・オーケストラ」や「戦死者たちのバラッド」同様、歴史や政治を無視しても聴ける作品なのですが、演奏している彼らはスペインやポルトガルにしっかり目を向けていた…。

ちなみに、アリス・コルトレーンのハープは、わが家では今イチ(苦笑)です。また塚本まで行って、Masterによる模範再生を聴かせてもらわないと。

投稿者 村井裕弥 : March 20, 2009 08:44 AM

「For a Free Portugal」は、冒頭で何やら一言アナウンスがあったかと思うと、「うぉー!!」という喚声と大拍手が巻き起こるんですが、いくら熱狂的でも音楽でこんなに聴衆が興奮することはないでしょうね。

投稿者 Master : March 15, 2009 06:07 PM

このアルバム、ボクも全然知らなかったので、さっき発注しました。

で、届くまでの辛抱(笑)というワケで、「GITANE」やら「As Long As There's Music」、「りべレーション・ミュージック・オーケストラ」、「戦死者たちのバラッド」などを聴いています。

「りべレーション~」や「戦死者たち~」はひと昔前、やけにとんがったメッセージ・ソング(?)だと思っていたのですが、今聴いてみると奏者たちの濃厚な色や体臭(!)てんこ盛りの超魅力的なアルバムですね。(彼らの政治的メッセージを無視しようなんて意図はさらさらありませんが)

投稿者 村井裕弥 : March 15, 2009 11:44 AM