オーネット・コールマン(as) 『ジャズ来るべきもの』
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オーネット・コールマン(as) 『The Shape of Jazz to Come』

 なあんだ、フリーといってもそんなに難しくないんだなと安心してよろしい。要は従来の枠組みから、いかにフリーかということ。コードの足枷をなくすためか、バンドはピアノレス編成。オリジナルの名曲[1]は意外にもメロディアスで叙情的、ただし、リズムの枠からはフリー。[2]はテーマは普通でソロになるとスケールから外れるというように、約束事を一つずつ壊していく。ジャケットにはプラスチック製のアルトを抱いたオーネット。これもオモチャだと勘違いしてる人が多いが、ちゃんとした演奏のできるもので、[5]の鳴りっぷりなどたいしたもの。ドン・チェリーのポケットトランペットもまた然り。ヒップな見た目だけで奇を衒うものでなく、あくまでも知的ムードが漂う。'50年代末期のジャズシーンを激震させた問題作。 ★★★★

1. Lonely Woman
2. Eventually
3. Peace
4. Focus on Sanity
5. Congeniality
6. Chronology

Don Cherry (cor),Ornette Coleman (as),Charlie Haden (b),Billy Higgins (ds)
[Atlantic] 22.May.1958.Los Angeles, CA,



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コメント

オーネットのオリジナルはカリプソっぽい雰囲気の曲が多くて、深刻ぶってるけれども、じつは彼は明るく陽気な商売人タイプだと想像します。オーディオ関係にもこんな感じの人が多いような(^^;

投稿者 Master : October 29, 2009 02:37 PM

オーネットの音楽はそれほど好きではないのですが、このアルバムの印象は強烈で、いまでもたまに聴いています。

Grafton社のプラスチック製アルトはチャーリー・パーカーがマッセイ・ホールで吹いたものが有名ですね。
オーネットがこれを使ったのは、貧しくてブラス製サックスが買えなかったからってことになってますが、もし本人が言ったのなら、ジョークでしょう。
割安だったにせよ、生産台数は多くはなく、丁寧に仕上げられた立派な楽器だったのは、現在残っているものを見てもわかります。

ポケットトランペットはかわいくて、それこそ安い物がどこの楽器屋にもあって、ちょっと欲しくなります。
ちゃんと吹ける楽器となると、もうちょっと値が張るみたいですが。

投稿者 Aquirax : October 28, 2009 10:06 PM