バド・パウエル(p) 『The Genius of Bud Powell』

バド・パウエル(p) 『The Genius of Bud Powell』

 まるで天の一角から降り来たったインスピレーションが、ダイレクトにピアノを弾いたようなパウエル全盛期の傑作。その間には、人間的な衒いも、研ぎ澄まされた技巧もなければ、むろん譜面もない。表現がテクニックをはるかに追い越し、恐ろしいまでの迫力とエクスタシーが聴き手に迫ってくる。[1]~[5]のみトリオ演奏だが、バディ・リッチがパウエルに合うとか合わないとか、そんなことはこの際どうでもいい。猛スピードで高速道を駆ける王様の馬車は分解寸前。この演奏を聴けば、警官から受けた頭部への殴打や、電気ショック療法いかんにかかわらず、いずれ彼の精神は崩壊したと思わずにはいられない。 ★★★★★

1. Tea for Two [Take 5][*]
2. Tea for Two [Take 6]
3. Tea for Two [Take 10][*]
4. Hallelujah
5. Parisian Thoroughfare
6. Oblivion
7. Dusk in Sandi
8. Hallucinations
9. Fruit
10. Nightingale Sang in Berkeley Square
11. Just One of Those Things
12. Last Time I Saw Paris

Bud Powell (p),Ray Brown (b[1]-[4]),Buddy Rich (ds[1]-[4])
[Verve] Jul.1950.[1]-[4], Feb.1951.[5]-[12] NYC.


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