ハイエンドを超える音

 今度はiPodからRMS-1000への入力を背面RCA端子に変更、アダプタを介して通常のRCAケーブルで接続することにした。この状態でケーブル数種の鳴き比べをしようというのだ。

 今更ケーブル比較試聴なんて無粋な真似はあまりしたくないのだが、もうそろそろこのへんでハッキリさせてもよかろうと思い、これからあちこちにてオマケコード最強説(?)を検証してみたい。今回のK谷邸はその第一弾というわけだ。(^^;
 酒仙坊さんにも何セットかRCAケーブルを持ってきていただいた。なかでもベルデン製のものが素直な音で好感が持てた。Aquiraxさんに戴いたノイマン製のも好評。

 わたしはオマケコードを使ってるからといって、「ケーブルは何でもいい」と主張してるわけではない。オマケのなかにも音の良いのと悪いのがあるから注意が必要だ。
 まず、音の悪いオマケコードで鳴らしてみた。やはり貧相な音である。これではいけない。(^^;
 次に自宅のテレビの裏から抜いてきたプレミアムなオマケで...、んっ?音が出ない?まさかの断線!?
 しまった!これでバッチリ決める筈だったのに・・・。ええい、鳴らないものはしょうがない、こうなったらピンチヒッターだッ!

ドンゴロス

 「なんですか?このドンゴロスは?」と、酒仙坊さん。(^^;

 じつはこのケーブルも、例の音響レンズと同じく、以前KENさんが小一時間かけて麻縄を巻いて作って持ってきたものだ。
 たしかKENさんは「ザ・ロープ!」と命名したように記憶しているが、酒仙坊さんが「ドンゴロス、ドンゴロス」と言うので、この日から「ザ・ロープ!」は「ドンゴロス」という名前になった。(^^;

 見た目は異様だが、音を聴くや、「ドンゴロス貸してください!家で試してみたい」酒仙坊さん、ドンゴロスがいたく気に入った模様。
 K谷さんも「ドンゴロスをスチューダー(CDプレーヤー)に繋いで聴いてみたい」と希望。ドンゴロス大人気である(笑)

 リクエストにお応えしてCDにドンゴロス接続。ちなみに普段K谷邸では、このRMS-1000への入力部分には、某S社の太いRCAケーブルが採用されている。
 出た音が凄かった!シベリウスの交響曲第7番、クラシックが上品なだけの音楽だと思ったら大間違いだ。まるで夜盗のごとき黒マントの怪しさである。K谷さんのシステムでこんな音が出るとは!王様から乞食への転身を見るようだ。これは良いわ。もう怖いくらいである。

 以前、"ケーブルの支配力"と題して、K谷さんのシステムではどんなケーブルを繋いでも音が良いと書いたことがあったけれど、この音を聴いてしまうと、やはり高級ケーブルは「建前の音」なんだなあと感じた。行儀は良いけど本音は聞こえない。
 あのツルツルピカピカのハイエンドサウンドも、たしかに最上級のものではあるけれど、今回さらに成層圏を飛び出して、物凄い世界を垣間見てしまった気がする。

 iPodも健闘したのだが、最後のドンゴロス騒ぎが凄すぎてしまいには影が薄くなってしまった。余談、K谷システムで聴く、ソニー・ロリンズの『サキソフォン・コロッサス』は、iPodでもスチューダーでもうるさくなってしまい、まるでダメだった。K谷さんいわく、「ジャズが鳴らんように鳴らんように調整してるんです」。(おしまい)


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コメント

伏兵の「ドンゴロス」とは?恐れ多くも歴史あるヒンズー語由来なのです。詳しくは下記を。     http://we.freeml.com/chousa/dongoros.html
その後のKenさんの「ドンゴロス」ケーブルの運命ですが、ベルデン、最新ハイエンドと共存して調和しています。「人は見かけによらない」は「ケーブルは見かけによらない」に通じます。また、「適材適所」はケーブルにも言えるようです。「ハイエンドでなければ・・」、「おまけでなければ・・」というようなものではないと思います。
さらに、iPodとRMS-1000のポテンシアルを追試するため、酒仙坊のシステムで【マランツCDR640+DAC-1+RMS-1000】と【iPod+RMS-1000】の比較を行いました。iPodとRMS-1000は、ミニジャックとRCAケーブルを変換するアダプターを介してRCAケーブルで接続する方法と何かのおまけのミニジャックケーブルでRMS-1000のEXTに入力する方法を取りました。システムはピュアオーディオでないと難しい倍音の表現などをチェックするためにスピーカーをシーボーズ(Siemens18cmダブルコーン)とし、アンプはPX25シングルとマランツ7タイププリの組み合わせとしました。ソースはハイフェッツのバッハのシャコンヌ、シェリング/へブラーのモーツアルトPソナタ、ロストロポーヴィッチのハイドンのVC協を選びました。これらはiPodに非圧縮でインストールしています。
iPodからRMS-1000への入力はミニジャックケーブルでRMS-1000のEXTに入力する方法よりミニジャックからRCAケーブルを変換するアダプターを介してRCAケーブルで接続する方法の方は良かったので、後者と【マランツCDR640+DAC-1+RMS-1000】との比較となります。
iPodは【CDR640+DAC-1】に比べて、やや音の粒子が粗く倍音の乗りが薄いところを除けばまずまずのクオリティです。これは、やはりDAC-1とiPodの内臓DACの力の差で如何ともしがたいでしょう。
なお、この傾向はスピーカーをシーボーズからRogersLS3/5aに替えても同様ですが、全体に聴きやすいシステムになり、iPodでも小粋なサブシステムとして使えそうです。
iPodがここまで健闘するとすれば、品の良い小型スピーカーやフルレンジ一発と真空管シングルアンプにRMS-1000を加えれば、iPodがピュアオーディオの間口を広げることに、あるいは気軽に聴けるサブシステムの構築に役立つと思います。また、USB入力端子付きの高音質DACがあればPCも含めた活用が展開できると思いました。
iPod専用のサブシステムはRogersLS3/5aかシーボーズか、残念ながら両方とも返却しなければなりません。

投稿者 越の聴楽酒仙坊 : December 4, 2007 06:38 PM

酒仙坊持参のものは、先に書いたように、1)ミニジャックから戦闘機搭載のコンピュータ用の高信頼性同軸テフロン線RCAケーブルに変換するもの、2)さるビンテージショップからただでもらったベルデン、3)ショップで評判の良かった最近話題のケーブルの3種である。1)はあっさりとしたそっけない音、2)はニュートラルだが音楽の表情が豊か、3)はオーディオ誌上やショップの評判はすこぶる良く、比較的癖がなく美音を奏でるとされている。この傾向は自宅でも同様であるが、鎌谷システムでは3)はやや装飾過多となった。マスターがノイマンを取り出したが、これも自宅で使用しており、なかなか良い。・・・とここで伏兵が現れた。

投稿者 越の聴楽酒仙坊 : December 4, 2007 03:36 PM