ドナルド・バード(tp) 『A New Perspective』

ドナルド・バード(tp) 『A New Perspective』

 本作でバードは単なるラッパ吹きからコンポーザーへと脱皮、男女混声コーラスを取り入れた革新的ゴスペル・ジャズ作品である。[1]のダサくてスペクタクルな雰囲気がなんともいえない。マイルスのバンドを辞めてホッとしたのか、こんなソロを演らせたらモブレーは最高。一方ハンコックはマイルスのもとで決して弾かない黒々としたピアノで大活躍。10人以上の大所帯バンドであるが、互いに合わせようという気はさらさらなく、それぞれ好き勝手に天に向って手を差し伸べる、このバラバラ感がファンキーなのだ。[3]はブルーノートを代表する名曲。本作を聴くと、映画「続・猿の惑星」でミュータントが核ミサイルを崇拝するシーンを思い出す。 ★★★★

1. Elijah
2. Beast of Burden
3. Cristo Redentor
4. Black Disciple
5. Chant

Donald Byrd Band & Voices
Donald Byrd (tp),Hank Mobley (ts),Donald Best (vibes),Kenny Burrell (g),Herbie Hancock (p),Butch Warren (b),Lex Humphries (ds),Duke Pearson (arr),Voice directed by Coleridge Perkinson
[Bluenote] 12.Nov.1963. Engineer:Van Gelder



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コメント

一世を風靡し、すでに模倣されつくしたスタイルで、
古臭くて、ダサくて、それにあまりにも真剣なので、
ちょっと恥ずかしく感じる部分もありますが(笑)
決して脳天気な作品ではありません。
黒人の情念、悲しみや怒り、憤りなんかがビシビシきます。

投稿者 Master : October 11, 2007 11:40 AM

ううん。(クネクネしてないっスよ。ただためらってるだけ)
ここいら辺を取り上げるMasterのセンスが、やっぱサイコー。
ドナルド・バードと周辺の「けっこうゆるい、ハチャメチャなヤツら」が醸し出す雰囲気たまらん(爆)。

『バード・イン・ハンド』
『ハーフノートのドナルド・バード』1と2
『バード・イン・フライト』
『ザ・キャット・ウォーク』
『ロイヤル・フラッシュ』
『フリー・フォーム』

挙げ出したら、もうキリがないD・Bワールド!!!!!

今夜は、全部聴くまで寝られん。

投稿者 村井 裕弥 : October 10, 2007 07:31 PM