初心者のためのオーディオ・セッティング術(その2「繋ぐ」)

極性は耳で合わせる

 機器の配置が決まったら次は結線。まずは電源。CDプレーヤーとアンプの電源コードを壁のコンセントに差せばいいわけだが、やっかいなことに差す向きによって音が変わるのだ。電源プラグは逆さまに差し込んでも動作するが、電源にはプラスとマイナスがあって(通常、コンセント穴の長いほうがマイナス)これを「極性」という。最近は電源プラグに極性マークがついている親切な機器もあるけれど、一度は耳の訓練だと思って、音を聴いてプラグを差替えてみるといい(勿論プラグを抜くときは電源を切ってからね)。

蛸足

 機器はCDとプリメインアンプとすれば、「CD・アンプ両方合ってる」「CD・アンプ両方合ってない」「CDだけ合ってる」「アンプだけ合ってる」の4通りしかない。さて、いちばん音が良く聞こえるのはどの組合せか?

音質最悪の蛸足配線

 二又や三つ又はもうホントに音が悪くなるから、即刻使用を中止していただきたい。コンセントが足りないのなら数百円の安物でいいからテーブルタップを使うべし。

高級電源ケーブルが良いとは限らない

 電源ケーブルが着脱式になっている機器だと、付属電源ケーブルより別売りの高級電源ケーブルに交換すればもっと良いのではないか、と考えるのが普通の初心者である。しかしせっかく何万もする電源ケーブルを奮発しても、付属ケーブルより良い音がすることは、たまにはあるが滅多にない。
 オーディオ機器は、その電源ケーブルをつけた状態で良い音になるよう、ヒアリングして設計されてるのだ。それをいくら高級高品質だか知らないが、まったく別のところから持ってきて繋いで良い音がする保証はどこにもない。
 いちばん危険なのは、評論家や雑誌が(そのケーブルを)誉めていたからといって、自分は音が良いと思わないのに採用してしまうことだ。「それほど良くなったとも思わないが、せっかく高い金を払って買ってきたのだから、このまま繋いでおこう」と考える。こうしてシステムの音はだんだん病んでいくのだ。自分の耳に自信がない初心者のう、電源ケーブルには手を出さないほうが無難。医療用壁コンセントも同様である。

スピーカーケーブル

 わたしのようにコーナンの10mで428円(399円から値上げになった)の電線にしなさい、とは言いにくい。(^^;好きなのを買われたらいい。ただし、銀メッキなど特殊な処理がされているもの、1000円/m以上するような高価なもの、極端に太いもの、硬いもの、被膜の厚いものは避けたほうが無難である。こういうものでなければ、何メートル引き回しても音質への影響は少ない。また、端末をバナナプラグやYラグにする必要もない。これらの素材の影響も無視できないからだ。普通で良いのだ、普通で。(笑)

RCAケーブル

 これもオマケケーブルが最高とは言いにくい。オマケでついてくるケーブルも様々で、音が良いのも悪いのもあるから、一概にこれが良いよと特定できない難しさがある。よって、これもお好きなメーカーのものを買われたらいいと思うが、正直なところ、何万円も出すことはない。せいぜい数千円から一万円程度にしときなさいよと言いたい。ケーブルを替えたら音も変わるが、いろんな音が出るだけである。ケーブルで情報量が増えたりシステムの性能が向上することはないのだ。


※関連エントリー
"初心者のためのオーディオ・セッティング術(その1「置く」)"


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コメント

お返事遅くなりスミマセン。(^^;
オーディオも長くなってると文字通り耳年増になってしまって
少々のことでは驚かなくなってしまいます。若く純真であったアノ頃が懐かしい(^^ゞ

投稿者 Master : February 14, 2007 10:49 AM

「ケーブルを替えたら音も変わるが、いろんな音が出るだけである。」には、まったく同感。名言だ。ケーブルを交換して比較視聴して、はたと、「音は違うが、どっちが正しい音なんだろう?」と悩むだけでした。でも、久しぶりに見にきましたが、マスターがこんな事言うなんて、驚き!「はう~!」はもうないのか。。。

投稿者 kaudio : February 11, 2007 11:04 PM