ピート・ラ・ロカ(ds) 『Basra』


ピート・ラ・ロカ(ds) 『Basra』

 現代のように海外旅行もままならなかった1965年当時、ヨーロッパ以外の国々、たとえばイスラム圏や東洋のオリエンタリズムに憧憬を抱くアメリカ人は多かったようだ。ジャズにおいても、伝統的なヨーロッパ的価値観からの脱却を目指すミュージシャンが増えつつあった。本盤もちょうどそうした流れにあったブルーノート新主流派を代表する傑作のひとつ。呪文のように繰り返される[1]、新しい切り口のブルースナンバー[2]、イラクの港をイメージした表題曲[4]など、決してヨーロッパ的でなく、かつストレートなジャズが炸裂する。 ★★★★

1.Malaguena
2.Candu
3.Tears Come From Heaven
4.Basra
5.Lazy Afternoon
6.Eiderdown

Joe Henderson (ts),Steve Kuhn (p),Steve Swallow (b),Pete La Roca (ds)
[Bluenote] 19.May.1965. Engineer:Van Gelder



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