ジョン・ヒックス(p) 『Beyond Expectations』

ジョン・ヒックス(p) 『Beyond Expectations』

 '70年代、マイルス・デイビスから「今夜のコンサートに加わってピアノを弾くように」と依頼され、喜び勇んで会場に行ってみるとヒックスの居場所はなく、コカインでぶっ飛び、すっかり約束を忘れたマイルスがピアノを弾いていたという、なんとも気の毒な話が『マイルス・アンド・ミー 帝王の素顔』に書かれていた。大人しい人だそうだが、その後悔しさをバネに頑張ったのかどうかは定かでない。本作は'93年の録音。[1],[2]と続く快調なナンバー。ヴァン・ゲルダー・スタジオの円錐型天井に響くスネアドラムの音が良い。そしてバラード曲[9]におけるシンバル乱れ打ちが聴き所。 ★★★☆☆

1.Expectations
2.Once I Loved
3.Every Time We Say Goodbye
4.There Is No Greater Love
5.Up Jumped Spring
6.Peace
7.Stella By Starlight
8.Au Privave
9.Turn Out The Stars
10.Bouncing With Bud

John Hicks (p),Ray Drummond (b),Marvin "Smitty" Smith (ds)
[Reservoir] 1.Sep.1993. Engineer:Van Gelder


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