ジョン・コルトレーン(ts),ジョニー・ハートマン(vo) 『John Coltrane And Johnny Hartman』 

ジョン・コルトレーン(ts),ジョニー・ハートマン(vo) 『John Coltrane And Johnny Hartman』

輸入盤あり
 [1] リリカルなピアノのイントロが、美しい余韻を響かせたかと思うと、次に静かなる爆発が起こる。この爆発はショッキングである、と同時に眼前に夢の世界が開けてくる。青い芝生を歩むようなエルヴィン・ジョーンズのブラシに乗せて、ジョニー・ハートマンの甘いバリトンの声が語り始める。唄に寄り添うコルトレーンは、自分の出番が来るや、幼い雛が親鳥を呼ぶように啼き、いよいよ翼を広げて飛翔する。やがて巣に戻った雛は、再び大きく温かい羽根に包まれて眠りに就く。本作はハートマンが主役であり、コルトレーンの本質に非ず。しかしながら超一流のサポートは一切の妥協なし。特に[3]は必聴。ブランデー片手に聴く極上のジャズバラード集。 ★★★★★

1.ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル (They Say It's Wonderful)
2.デディケイテッド・トゥ・ユー
3.マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ (My One And Only Love)
4.ラッシュ・ライフ (Lush Life)
5.ユー・アー・トゥー・ビューティフル (You Are Too Beautiful)
6.オータム・セレナーデ

Johnny Hartman (vo),John Coltrane (ts),McCoy Tyner (p),Jimmy Garrison (b),Elvin Jones (ds)
[Impulse!] 7,Mar.1963. Engineer:Van Gelder,Englewood Cliffs,New Jersey,


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コメント

> ホントは、「インパルスのコルトレーン聴くなら、もっと硬派なアルバムを」とか書く
> つもりだったのですが、棚をチェックしたところ、「INTERSTELLA SPACE」や
> 「LIVE IN JAPAN」「MEDITATIONS」「SUN SHIP」が見当たらない!

そう書き込んだ直後発注した最後期コルトレーンのCDその他が、数日前ようやくわが家に届きました。(61年ほかのライヴを撮影したDVDがなかなか入荷しないせいで、異様に遅れたらしい)

配送日は疲労困憊。とても聴ける体調ではなかったのですが、本日若干回復したので、「INTERSTELLA SPACE」から聴き始めました。

いやぁ。これは素晴らしい。「最後期コルトレーンは聴くな」という一部ジャズ評論家のたわごとに惑わされていた自分が恥ずかしい!!!! これを駄作とのたもう方とは会話したくない(苦笑)です。くわしいことは、また後日書きますね。

投稿者 村井裕弥 : May 14, 2009 09:39 PM

ガラスCDは実際に聴いたことありませんが、読み取り精度向上を謳う一連の特殊素材CDは、どれも素材固有の音が乗っくてるから音が変わるんじゃないかと睨んでいます。皆さん、メーカーの言うこと信じてるんでしょうか(^^;

投稿者 Master : April 7, 2009 04:22 PM

ガラスCDって噂には聞いているけど、値段が高すぎててがでないなあ。
ガラスでできてるなら重さが重くなる可能性もあるし、
普通のプレーヤーでうまく回るのかな?
ハイクオリティ素材のcdは聞いたことあるけど。
確かに音はなぜか違ってた。
HQCDとかいう方は銀盤に特殊合金を使ってるとかでふつうのCDと比べると重さが重くなってた。
あれはモーターの痛みなどに影響はないのだろうかと常々思ってたりする。
ただ、同じ異素材もののソニーのブルースペックはあんまり違いはないように思えたけど。

投稿者 sin : April 6, 2009 01:30 AM

一部オーディオマニアの間で話題のガラスCDですが、ユニバーサル陣営ではカラヤン第九に続いて「Ballads」を出すとのこと。お値段はもちろん20万円(爆)で、音質比較用にフツーのCDも付いてくるんだそうです。

ホントは、「インパルスのコルトレーン聴くなら、もっと硬派なアルバムを」とか書くつもりだったのですが、棚をチェックしたところ、「INTERSTELLA SPACE」や「LIVE IN JAPAN」「MEDITATIONS」「SUN SHIP」が見当たらない!

「何だ。耳当たりのやさしいアルバムばかり聴いてたのは自分だったのか」と、今反省している(苦笑)ところです。

投稿者 村井裕弥 : April 4, 2009 09:20 AM

そうそう。よく「ジャズは大人の音楽」と言われますが、いったいいくつになったらその大人とやらになれるのでしょう?(^^;
※[1]の「ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル」は、Last.fmで試聴できます。

投稿者 Master : April 3, 2009 04:11 PM

70年代半ばに雑誌「JAZZ」誌上で有名ジャズ喫茶のマスターの対談があって、
当時エレクトリック期に入っていたマイルスをどう評価するかが主な論点でしたが、
その途中で、いけいけマイルス派の吉祥寺「ファンキー」の野口伊織氏(故人)が
「コルトレーンで良いのはこれと"Ballads"だけ。他のはただのスケール練習」
と断じていたのを思い出しました。
それに対して、「メグ」の寺島靖国氏は、
電化サウンドをロック世代ウケを狙ったコマーシャリズムと批判して、
コルトレーンの演奏の精神性や電化以前のマイルスを評価していました。
その頃の寺島氏はいかにも若手硬派文化人という風情で、
そういう臭味こそあれ、
オーディオ○○親父っぽさは微塵もなかったです(^^;

今コルトレーンの歌伴を聴くと
「かわいい」というニュアンスを含めて「チャーミングだなあ」と思います。
まっすぐに叙情的で若々しいんですね。
そう思って聴くとハートマンだって、渋いながらも若い。
良い意味での成熟を志向する健全な若者らしさなんだなって思うと、
それから半世紀近くを経ていい年になった自分って、どうなんだろう?
そんな「成熟」が未だに「あこがれ」として聞こえてしまうって感じかなあ・・・

投稿者 Aquirax : April 3, 2009 02:49 PM