映画大好き

映画大好き

 一昨年(2023)、夏の終わりのある朝、ベッドの中ではたと思いついた。「今年のハロウィーンはタクシードライバーにしよう!」手持ちのM65フィールドジャケットにキングコング(架空の部隊)のワッペンを貼り付けて、モヒカンのカツラをかぶればいいんじゃないの?そうだ、これで行こう!きっとウケるに違いない。

 さっそくメルカリでワッペンを購入し、パンク風モヒカンカツラをAmazonで調達、ナイロン製の長すぎる髪は短くカットした。最初はこのくらいで考えてたのだが、やはり武器がないとサマにならない。44マグナムのモデルガン、それにランドルフのアビエイターサングラスも必要だ。

 映画「タクシードライバー」を観ながら、登場したアイテムを調べていく作業が思いのほか楽しくて、これらに加えて、シャツ、ベルト、ブーツ、ホルスターなど三ヶ月かかって揃えたら最終的にかなりの出費になった。

 そしていよいよハロウィーンパーティー当日、ダンスフロアにモヒカン刈りのトラヴィスビックル君が登場すると場内騒然…とはならず、誰それ??

 一部男性は「おっ!?デニーロ!」と反応してくれたが、女性たちにはこの映画じたい全く認知されておらず空振りに終わった。(^^;

 次の年(2024)、懲りないわたしは、いくらなんでもジェームス・ディーンなら知ってるだろうと、テーマを「理由なき反抗」と決めて、赤いマクレガーのアンチフリーズジャケットを手に入れた。エンジニアブーツは持ってるし、あとはジーンズをどうするか。劇中でジミーが穿いてるのはLeeのジーンズだが、こっちのジミーが穿くとリーバイス511のほうがそれっぽく見える。”飛び出しナイフ”風の櫛も買ったし、30年ぶりに地毛を金髪にブリーチしたぞ、さあどうだ?!

 …これがまた反応が薄く、誰それ?と言われガックリ。名作映画もいまは昔、ジェームス・ディーンを知らないなんて、ナンテコッタイ!!こっちは電車の中で「あっ、ジェームスディーン!」と指差されたらどうしようかと心配してたのに!( ̄▽ ̄;

Jimmy Jazz