JIMMY JAZZ エクスペリエンス
わたしはあと14年JimmyJazzで頑張るつもりだが、同世代の友人たちの定年退職や転職話がちらほらと聞こえてくる。
「(これまで)36年も家賃払ったなら、店舗付き住宅が買えたな」等と詮ないことを言う人もいる。たしかに金は残らなかったが伝説は残ったからまあいいではないかw
そうそう、このあいだ、チェット・ベイカーの『Plays The Best Of Lerner & Loewe』をかけていたら、ちょうど散髪を終えた常連客の様子がなんだかおかしい。
「えっ?ボリューム上げました??」 「ラッパの音がビンビン来てすごく気持ちいいんですけど?」とかなり驚いてる。
ああ、そういうことか。外気温が急に下がったからこういう音になるんですよ。
当店ではよくあることで、調子の良い時はこのくらいの実力を発揮するのだが、いつもいつもそうではないのが悔しいところである。この方は30年以上毎月散髪に来ていて、10万円もする高級ヘッドホンを使ってるのに、「スピーカー変えたのかと思った!」と言って驚愕してる。いまごろか( ̄▽ ̄;
もともとわたしはそれほど欲張りでないから、ローディーでもダイヤトーンでもアップルのイヤホンでもそこそこ満足してしまう。調子のいい時の音がいつも聞けたら文句はない。それがどう間違ったか、オーディオのグレードを上げればいつも良い音で聴けると思って、とうとうJBLのハイエンドスピーカーを買ってしまった。
それでもいつも調子の良い音は出ず、ダメなときはダメで、調子の良い時だけスゴすぎる音が出るという、およそ散髪のBGMとしてはかなりオーバースペックな状態になってしまっている。たしかに散髪しててこんな音聞かされたらビビるよな。ただ伸びた髪を切るだけでない格別な体験、わたしはこれをJimmyJazzエクスペリエンスと名付けたい(^^;
(つづく)